川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

世界演劇講座

 昨日はAIホール。世界演劇講座。
 今年の第4回。小劇場の初動、アングラの初心。じわっと今の自分に繋がってくるあたり、と楽しみに出かけたのですが。
 ……世界演劇講座は、毎回、西堂先生のレクチャーのあとに、ビデオがあるのですね。今日は土方巽のビデオ。大野一雄さんとの舞台とか、ふわぁと言いながら見てしまう。
 ただ、ねぇ、麿赤児さんが出て来るんですよ。踊ってる姿とインタビュー。舞踏家の語る言葉の話になんかもなるしで……だから、Zuluさん思い出すから、今は、ちと生々しすぎますよ(Zuluさんは、麿さんのお弟子さん)。
 ちょっと、意識的に自分を引き締めとかないとやばい、感じでした。
 レクチャーは、やはり、自分に繋がってくるところなので、面白し。
 小劇場とアングラの定義とか。うむ。
 で、私は大学卒業後、黒テントの俳優基礎学校に行ってたのですよ。
 相方転勤で関東にいた間、お世話になった千賀さんは早稲田小劇場だし、出させていただいたのは岸田理生さんのリオフェスだし、利賀のコンクール行ってるし……
 ほら、もう、昨日のレクチャーでの話が、具体的に近いって話よ。

  

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 そして、目下の自分への課題図書。読むのはあまり早くない……ん~、こうなると、逆に小説が読みたくなって、手が……待て、それは逃避……

昨日を振り返る

御礼

 

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 改めまして、「薔薇の朗読茶会」無事、終了いたしました。
 ご来場の皆様、ありがとうございました。そして、場所と素敵なお茶の提供をしてくださった茶淹さん、ありがとうございました。
 終わって、お茶を買って帰られる方、残ってお茶の飲み比べコースを頼む方もいらして、嬉しい限り。お茶を面白いと思って貰えることも、この場所でやる上で大事なことと思っているから。
 そうそう、茶会に出していただいたのは、3種類の番茶の飲み比べでありました。これもまた、面白し。
 冒頭、地元北野高校(戦前なので北野中学)出身の詩人冨士原清一の詩文集成『薔薇色のアパリシオン』から「二階より」「衣すれ」「めらんこりっく」「BAVARDAGE DU COQ」。
 そして、宮沢賢治『よく利く薬とえらい薬』、同じ時代に生きた芥川龍之介『アグニの神』、それと同じ頃に書かれた小川未明『野ばら』。
 子供のために書かれた三つの作品を大人のために読む時間でありました。
 語り芝居ではなく、朗読のみでの1時間は初めての試み。何を選ぶか、どう並べるか、どう繋げるか、と言うのは、ヨル♪宮沢賢治でやっていることと同じなんだなと思いつつ。
 それにしても『アグニの神』と『野ばら』が一年違いと言う近い時期に出ているってのは、選んでから気付いたわけで、呼ばれていたっぽいなぁと思うのでした。
千紘さんのところからいただいた薔薇の実は、こんな感じで飾らせていただきました。
 

茶会のあとの茶会

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 茶淹さんのお隣は小さなケーキ屋さん。ここが、また魅力的。茶淹さんとコラボして下さってるのも嬉しいところ。
 ここのケーキは、茶淹さんに持ち込んでお茶とともにいただくことができるのです。
と言うことで、私も終演後に(笑)
 モンブランをいただきました。
 飲み比べコースのお客様がアップルパイを買ってらしたので、撮らせて貰いました。薔薇ですよ。薔薇の朗読茶会のあとに、なんて素敵なチョイス。

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 お茶は、ちょいと癖のある番茶をいただきました。葉っぱがワイルド。
 

読む前に書け!

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 朗読茶会のあとは、梅田へ。東通りの先にある、Bar singlesへ。
 横浜へ引っ越す前はよくお邪魔していた日替りマスターの入るバー。朗読バーだったり、即興でソネットを書くバーだったり、ミステリーを解くバーだったり……
 もうすぐ閉店になってしまう、その前に、かつて行われていた「読む前に書け!」と言う即興バーを十数年振りに開催、安孫子マスター復活!と言うことで、出掛けたわけだが。
 お題を出され、15分で原稿用紙一枚に何らかの作品を書き、発表すると言うもの。
 少し遅れて到着。
「お、むーさん。あと6分だけど」
「お題は?」
「いも」
 いも~?!
 もう、ね、時間内できっちり20行の詩のようなものを書き上げたことを誉めてって感じ(^_^;)
 そら庵の東海亮樹さんと出会ったのもここ、singlesだったなぁ。あの頃は大阪勤務で、偶然わたしの大学同期とおなじ勤務先。
「え?N君、同期で隣にすわってますよ」
にはびっくりしたな。
 関東に引っ越して間もなく出ることになったイベントの控えの場が、出来たばかりのそら庵で、やってるのが東海さんご夫婦だった時の衝撃ったら。
 今、お茶祭りの公演に足を運んで下さってるMさんと知り合ったのも、ここでした。
 うん、ほんと、お世話になりました。アトピーのことがあって色々動けなくなり、けれど、後押ししてくれる人との結婚で、詩のボクシングへの挑戦があり、そこでのご縁でここに出入りするようになった訳で、ひとり企画で走り出したばかりの時に、とてもありがたい場だったのでありました。
 感謝。

満席御礼

本番前

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 千紘さんから薔薇の実をいただいて、十三に向かいます。
 十三駅前の見返りトミー君がマスクをしていないことに、なんだかほっとします。
 ……最近、モニュメントとか、なんでもかんでもマスクさせていて、さすがに食傷気味だったので。
 

茶淹さん

お世話になった茶淹さん。

chaenjin.jimdofree.com


 朗読茶会で提供された番茶の飲み比べは、みなさん楽しそうに味わっていらっしゃいました。
 終演後に残ってお茶をされていたお客様が、お茶の違い、香り、同じ茶葉で一煎目、二煎目……と味がかわっていくこと、開いていく茶葉、茶葉を食べること、一つ一つに声をあげて感動したり喜んだりされていることが、嬉しくて仕方がなかったのでありました。
 場所をお借りしただけ、と言う風にならないようにしたいのです。
 あ、お隣のケーキ屋さんとのコラボも楽しんでいただけて、それも嬉しかったのでした。

 

本番後

 朗読茶会のあと、打合せ2件。そこから梅田に出て、シングルスでの即興で書くイベント「読む前に書け!」へ。
 で、帰宅。
 マンションに入るところで気が付いた。鍵を忘れてきた。
 今、玄関の前。どうやら相方はシャワー中らしい。は、早く出て来て。気が付いて。
 
 と、Facebookに書き込んで心配されたりなんだりで時を過ごし、約15分の後、無事、玄関を開けて貰えました。鍵を開けてくれた相方は、バスタオル抱えた、まっぱ……すまんね。
 充実の一日に、まさかのオチだわ。
 

~~~~~~~記録として~~~~~

薔薇の朗読茶会
『薔薇の朗読茶会』
秋のひととき。お茶でも飲みながらパフォーマー「川島む〜」の朗読をお聞きになりませんか?


開催日:2020年11月8日(日)
開催:14:30開演〜約1時間程度
会費:1,500円(ワンドリンク付)
募集人数:5〜6名
ご予約締切:11月3日
作品は
宮沢賢治「よく利く薬とえらい薬」
芥川龍之介「アグニの神」
小川未明「野ばら」
以上の3本を予定しています

満席御礼

 昨日になって、実感を伴った淋しさがどうしようもなくなって、泣いてしまったじゃないか。しっかり泣いたから、もう、泣かないよ。
 明日は本番。どこかで聴いていて欲しい。

 どうなるかと思いましたが、ありがたくも、薔薇の朗読茶会は予定人数に達して、開催することが出来ます。感謝。

空へ

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 日曜日が本番で、藤沢までお別れには行けないから、友人に詩を託した。
 折り返し、斎場の様子を撮って送ってくれた。遺影の写真、舞踏家鶴山欣也がカッコいいね。
 飾られたお花がカラフルで、なんだか嬉しくなるね。
 Zuluさんと最後に会ったのは、多分、JET POET。握手とハグの感触が何度も甦る。ちびっこの私はすっぽり包まれてしまう。あたたかいハグ。もう、あんなハグをしてもらえないんだなぁ。
 若い人に対して、リスペクトするところはきちんとリスペクトしつつ、先輩としてアドバイスする人だったね。
 今頃、もう、煙になって空、かな。
 忙しいぞ~。世界中に友達がいるから、みんなのところを回ってたら、きっと、なかなか落ち着かないよ。

思い出

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 Zuluさん、JETの帰りにご機嫌で寝過ごして、「ここどこだ~」ってSNSに投稿ってのも、よくやってたね。
 なんか、想像してしまう。
「ここどこだ~?」とキョロキョロして、気持ち良さそうな川をみつけて、遊んでるZuluさん。
千賀さんが来て、「あなた何やってるのよ、早すぎるわよ」とか言われてるZuluさん。
「わぁ、ZuluさんだZuluさんだ」とカマコが飛び跳ねてる。
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 うん、想像したら楽しくなってきた。そんなことは、こっちの勝手な妄想なんだけど、しばらくは、そんな想像をしてみよう。
 
 ZuluさんのFacebookにコメントがあふれてる。世界中からのコメント。ねえ、あなたはこんなに愛されていたんだよ。あなたともう一度と思っている人がこんなにいるのにね。
 くやしいから、当分そっちには行ってあげないよ。

おととる

 

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 開けた扉は開けっ放し……そんな気がするよ。
 数年前に書いたこの詩は、舞踏家で詩人のZuluさんが身近にいたから生まれたもの。まだ、直す余地があると思っているから、多分JETで一回詠んだぐらいだけれど。
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おととる
音をつかまえろ
音をとらえよ
風の音
川の音
海の音
木の葉ずれ せせらぎ 寄返す波の
音を
妖怪とは気配、音であると教えてくれたのは誰だったか
音をつかまえろ
音をとらえよ
虫の声 獣の咆哮 誰かの言葉
言葉に魂が宿ると、伝えて来たのは誰だったか
風の川の海の 虫の獣の人の
言葉を
つかまえろ
音を
とらえよ
音を
とれ
音をとれ
身体を耳にして
とれ
音を
とれ
音をとれ
音を取れ
音を採れ
音を捕れ
音を執れ
躍れ
躍る音をとれ
踊れ
さ、
おどろう
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