川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

東京⇒大阪、七時間半

読了。獅子文六『七時間半』。 帯の言葉に偽りなし。 少し前の時代の日本。戦後、東京都大阪を結ぶ特急列車の中での、7時間半の物語。まだ、新幹線は走っていない時代。 特急ちどり(モデルは、はと)の食堂車の給仕係藤倉サヨ子と華やかなちどりガールの今…

月の詩

月夜の…… 秋場所 カレー 月夜の…… 今日は月にちなんで、中原中也の「月夜の浜辺」を読みました。子供のポケットには、ボタンや小石やどんぐりや、なにやら捨てられずに色んなものが入ってます。そこに、彼らは何を感じ何を見ているのだろう。そんなことに思…

贈り物の日々

チョコ短歌 モチモチの木 お野菜 チョコ短歌 数年前に車の中で聞いた「夜はぷちぷちケータイ短歌」と言う番組。お題は「おやつ」。 ツボにはまったのがこの作品。 「机かばん下駄箱自転車郵便受け右手左手チョコは無かった」 (北海道 ヒポユキ 47 男) 今思…

旅猫

句会に行く電車の中で、前日から手を付けた『旅猫リポート』の続きを読む。途中からバス。バスで本を読むと酔うからダメと思いつつ、止まらない。 ……結果、涙目になっていたのは酔ったからではなく……有川浩に泣かされたわけですよ。ああ、もう、やってくれま…

『先生のお庭番』

シーボルトに興味をそそられ、朝井まかてさんの小説『先生のお庭番』を買ってみました(ミュージアムショップで売られてました)。 ん〜、いくらなんでも、シーボルト先生、日本語(長崎弁)うますぎ。説明し過ぎだなぁ。現代の視点からシーボルトが語りすぎて…

ゴーシュ論

梅津時比古「≪ゴーシュ≫という名前 〜セロ弾きのゴーシュ論〜」読了。 図書館から督促状が来てしまいました。すみません。東京公演の最中で、図書館に寄る余裕なく、やっと返却いたしました。 いやしかし、面白かった。ゴーシュと言う名前が、古いドイツ語の…

ねずみばあさんとホタルブクロ

「そこにいるのは だれだ? わしは ねずみばあさんだぞ。」 大好きだった『おしいれのぼうけん』。 もう、何度読んだかしれない。やんちゃな男の子ふたりの冒険。閉じ込められた押し入れの中から覗いた世界、押し入れの中の壁のシミがあやしいものに見えてく…

読む日、読む人

3月の読書会で持ち帰った本、ひと山。結局、公演の準備でバタバタして積読。気付けば相方が着々と読んでいて、ものすごく先を越された感でした。 と言う事で、公演終わって、まずは4月の課題図書だった『沈黙のひと』読了。パーキンソン病で話す事・歩くこと…

 読了『フクロウのいる部屋』

『フクロウのいる部屋』(高木尋士 集英社インターナショナル) フクロウと暮らし始めた劇作家の日々の記録。 これ読んだ人は、一瞬、自分がフクロウを飼う事を夢想するんじゃないだろうか。 ちょいちょい挟まれてくる、「あれ?そうなの?」みたいな事が笑…

猫の事務所

宮沢賢治の作品に『猫の事務所』と言うのがある。 その名の通り、猫たちが働く事務所。事務長の黒猫を筆頭に、4匹の書記猫(三毛猫・虎猫・白猫・かま猫)が居るのだが、かま猫は、能力は長けているのだが、他の書記猫から嫌われている。まぁ、はっきり言え…

そら庵で、のたりのたりと

ひねもす朗読会、初参加でした。 場所がそら庵と言うのも、ご縁を感じます。カレー、美味しゅうございました。にこまるクッキーも、家で美味しくいただきました。 読む人は全部で12人。なかなか、集中力がいりますな。基本的に、楽しく聴いているのだけど、…

ネグレクト

子供の命が奪われるニュースは、胸が痛い。なぜ、そんなことが起きてしまうのか。 殺すなら産むな!と言う人が居る。殺すために産んだ訳ではないだろうに。 育てる覚悟が無いなら産むな!と言う人が居る。覚悟をもって産んでも思った通りに行かずに、と言う…

いちげんさん

今日は、家で読書。「いちげんさん」。図書館で、時々、「お持ち帰り下さい」と本が置かれているコーナーがあり、「これって、昔、映画になったやつじゃなかったっけ?」と思いながら持ち帰ったのだった。京都が舞台。馴染みのある地名が懐かしく・・・。 だ…

猫本

本屋に行くと、猫ものの本が並んでいる。それは、主に漫画や写真集。 そんな中、先日借りてきたのは、群ようこさんの『おかめなふたり』。 雨の日に拾った子猫のしいちゃんとの暮らしを描いたエッセイである。 写真ブログの猫本も良いけど、この、文章だけで…

賢治さん、呼んだ?

先日貰ったチラシに、くすりと笑う。日俳連のチャリティーウォークのチラシ、その特別プログラム。 「元ヒーローによる救急法〜世界の次に人命を救おう〜」 戦隊ヒーローをされていた俳優さんらによる救急法講座だそうな。なるほど〜。 さて、先月図書館で借…

賢治さんをめぐる、読書

さて、詩ボクも迫っているが、お茶祭り企画のことも考えないと。と言うことで、図書館で宮沢賢治関連書籍をあさる。 『隠された恋 若き賢治の修羅と愛』牧野立雄 『イーハトーブ乱入記 僕の宮沢賢治体験』ますむら・ひろし この週末に読むつもりで借りてきた…

『阪急電車』に、ほろり

芥川賞受賞で、あっちにもこっちにも『乳と卵』の文字。それを見るたびに、「ボーロの話でっか?」と突っ込んでしまう今日この頃・・・。 目下、読んでいるのは有川浩『阪急電車』。阪急電車今津線を舞台にして、いくつかの人生が交錯していく物語。 「電車は、…

人の為、夢と幻

人の為と書いて、「偽」ですか。予想通りではあるんだろうけれど、マイナスイメージの字と言うのはなぁ。私は「装」であって欲しかった。偽装の装でもあるけれど、盛装の装と考えれば華やいだ雰囲気で結婚話での盛り上がりにも通じると。プラスマイナス両方…

友の柿

読書の秋〜って、もう12月だぞい。 先日、図書館で借りたかったのは畠中恵「しゃばけシリーズ」。『しゃばけ』と『ぬしさまへ』は読んだ。その後のが読みたかったのだが、目下、延々と予約待ち状態。もう、本屋で立ち読みするか? で、代わりに手に取ったの…

懐かしい戯曲

先日、久しぶりにモノレールに乗った。 少し時間があったのでモノレール文庫を覗く。基本的に、乗客の古本なわけで、時々面白いものがあったりする。どこぞの宗教団体の機関紙のバックナンバーがどっと入っていたり、読みたいけど下巻しかなかったり。 その…