川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

懐かしい戯曲

 先日、久しぶりにモノレールに乗った。
 少し時間があったのでモノレール文庫を覗く。基本的に、乗客の古本なわけで、時々面白いものがあったりする。どこぞの宗教団体の機関紙のバックナンバーがどっと入っていたり、読みたいけど下巻しかなかったり。
 その日、そこには2冊の戯曲が入っていた。竹内銃一郎『戸惑いの午後の惨事』と川村毅『ジェノサイド ニッポン・ウォーズ』。ともに、80年代前半に出版されたもの。同じ人物が入れたことは容易に想像できる。私が芝居の世界に足を踏み入れたのが80年代後半。なので、この辺りの戯曲は、かなり琴線に触れるのだ。しばし手にとって眺める。う〜ん、当時の上演中の写真。若き日の木場勝己さんがいるよぉ。ものすごく暴れている雰囲気が伝わってくる。いいなぁ。もちろん、今の木場さんも素敵。あの声がいい。力強く、時に哀切に。昔から、おっさん好き、渋い声好きなので、くらくらしてしう。
 と、しばし妄想の世界へ。持っていこうかと思ったけど、少しでもたくさんの人の手に取ってもらいたいので、そのまま棚に戻す。それにしても、置いていったのは誰?きっと、この駅をいつも使っている人。お話してみたいわ。などと、またもや妄想の世界。