第2劇場での先輩Sさんが、戯曲で賞をいただいたそうだ。今の肩書きは、フリーライター。劇団の活動からは離れているが、公演前には必ず通し稽古を観にいらして、チェックをしてくださるありがたい存在。独立した私にとっても、大切なアドバイザーである。
そんなSさんが、何やら水面下で活動されているのは知っていたが、ここに、大きな成果。
何の賞かと言えば、文化庁の創作奨励賞の佳作。この賞は、実は同じく第2劇場での私の唯一の同期、阿藤智恵も数年前に受賞し、更に翌年には特別賞を受賞している。
(ということで、Sさんも次は特別賞を狙うのか?)
賞なんて、という人もいるが、私は大事なことだと思う。特に戯曲は上演されて何ぼ。でも、劇団という場を持たない場合、どうしようもない。この賞は、受賞すれば上演したい団体が手を挙げることが出来、上演を文化庁がサポートしてくれるのだ。
戯曲に限らない、芝居そのものも、詩も、やっぱり、作品は人様に観てもらうもの。自分がやっていて楽しいだけでなく、お客様に喜んでもらうもの。少しでもたくさんの人に楽しんでもらいたい。そのためには、賞の存在は大きいと思うよ、やっぱり。