♪見たぞ見たぞ〜♪
ということで、『ダブリンの鐘つきカビ人間』をビデオ鑑賞。劇場に見にいけなかった作品を見せてくれるWOWOWさん、ありがとう。
初演は十年前、この作品で後藤さんは遊気舎を退団したのだなぁ。東京で修行中だったので、スズナリで観たのだ。その時の同行者と今、一緒にビデオを見ているわけだ。
「チケット買ってなかったから無理かな、と思いつつ制作Hさんに連絡したんじゃなかったっけ」と当時の同行者。あ、そうだった?H女史とは、偶然新幹線の中でお会いしたりとご縁があったのだ。今は関東にお住まいだけど、年賀状は欠かさない。
「関さんが旅人やったっけ?」「え、剣士でしょ。」「あそうか。」互いの記憶の穴を埋めあいつつ盛り上がる。
…って、ビデオに集中しなさいよ。
そういえば、関さん、今度の「京都地検の女」に出はるよね。
…すぐに寄り道する私の思考。
「ストーリーこんなんやったっけ。」「ん?そんな細かいところまで覚えてないよ。」
確かな違いは、客いじりが無いということ。ちょっと寂しいな。
後藤さんは相変わらずのジョーカー芝居。やっぱり王様役なのね。
遊気舎には遊気舎の、G2プロデュースにはG2の良さがあるのだと思う。同行者は遊気舎時代のが良かったみたいだけど。あのころは、ほとんど観てたな。楽屋にも遊びに行ってたし。
…って、あぁもう、完全に回顧モードだ。
今回のキャストで誰が良かったか?中越典子さんは意外に良かったのね。片桐さんは、うん、そんなかんじでしょ。想定内。山内僧正殿も楽しそう。でも、あの中で私が一番好きなのは、若松武史さんなのよ!誰がなんと言おうと、好きなのよ。最初にほれたのはいつだったかしら。もう、あの目が好き。よぼよぼ爺をやっていても、あんたはいい男だ。うん。
で、やはり、オリジナルキャストが気になる。十年前の観劇ファイルは実家だわさ。今度帰る時まで、この、確認したいという欲求が続いているかは怪しいところ。一時的な、回顧の虫だと思うから。
追記:やはり回顧虫が騒ぎ、本棚から遊気舎十周年記念本を探し出してしまった。