川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

金沢をぶらりと歩く

 今日はふらりと金沢観光。目的は、金沢21世紀美術館。展示に、ではなく、建物そのものへの興味で訪れることにしたのだ。

 …期待が大きすぎたのかなぁ。とりあえずは、無料ゾーンを散策しようと入館したのだけれど、まず一階のトイレがいけてなかったことで、気持ちが盛り下がる。21世紀と銘打った現代アートの美術館。なのに、この使い難さは何なんだ?
 GWということで入館者はかなりいるのだが、とてもさばき切れずにいる雰囲気。うろうろさせよう、と言うコンセプトなのか、導線は分かりにくい。人が少なければそれも楽しめたのかな。ミュージアムショップも楽しげなものがたくさんあるのだが、丸く金網で囲われたスペースは出入りも難しく、内部は芋洗い状態。人が少なければ、これも楽しいスペース。でも、入場者が少ないのでは美術館としては問題だろうし。いったい、どれくらいの動員を理想として設計されているのだろうか。地震とや火事を想像すると、怖い。

 でも、プールは楽しかったなぁ。そもそも、某雑誌でこの部分の写真を見て、この美術館への興味が沸いたのだ。無料ゾーンは上から見るだけだったけど。有料ゾーンのプールの中(と言うか、下)は、断念。どちらにいる人も、楽しそう。お天気もよく、プール日和でありました。…下に入る人は、水中眼鏡着用だと、楽しいかも。
 あと、周りの芝生エリアは良かった。変にあれこれ設置せず、広々のんびり。まるっこい椅子が座り心地良し。時間があったら、一日座ってお弁当食べてお絵かきして、としたいところ。気に入ったらしく、上で丸まって長いしている子供の姿に微笑。

 さて、ここからどうしようか、とフラフラ歩き出す。日差しがきついので、兼六園はパス。県立美術館で浮世絵展をやっている、ということで、そこを目指す。

 「広重・北斎歌麿 UKIYO絵展」。たっぷりどっぷり浮世絵に浸るのであった。漫画やイラスト、言葉遊び、今につながる日本人の趣向を感じる。
 しかし、解説の中に「この二人を衆道関係に設定し…」といった内容があって、笑ってしまう。これ、「衆道って何?」と子供に聞かれたら、親はなんと答えるのだろう。今は、すっかりタブー視されてしまっているからなぁ。日本人は本来その辺りには大いに寛容であったはずなのだが、明治以降、西洋的(キリスト教的)価値観でもって、すっかりタブーになってしまった。衆道。そうか、この言葉自体が、今の人には知られてないのだな。親は説明のしようが無いな。

 夕暮れていく、金沢の町。途中で見つけた国際交流サロンなる場所で、「半襟」の展示をしていたので見せていただく。ちょいと小粋な半襟が欲しいなぁ。
 近代建築があり、武家屋敷があり、庭園があり、現代アートな建物があり。居心地がよくていい町である。まだ見ていない所もあるので、また来てみたいな。


追記:和の味わい
金沢21世紀美術館の庭で食べた「まるびぃアイス最中・醤油アイス」。(まるびぃは、美術館の愛称。丸い美術館ね。)
帰りのサティで発見したシュークリーム「八丁味噌シュークリーム」。(NHKの朝ドラに合わせたか?)

ともに、甘辛い、微妙な味わい。