近所の川に、かもの家族が居る。十羽あまりの子供たちが、親を追いかけポチャポチャと川に飛び込み、お尻ふりふり泳いでいく姿。つい、足が止まる。
そのとき、私の頭の中に必ず流れる歌がある。去年だか一昨年だかに「みんなのうた」で放送された「ヒナのうた」。かわいいメロディとほのぼのとしたアニメーション。
♪1羽2羽3羽4羽 カモのヒナ
♪5羽6羽7羽8羽9羽10羽11羽12羽13羽
♪かわいいね
と、13羽のヒナが親にくっついて色んなことを学んでいく内容。育っていく子供たち。そして、最後の歌詞は・・・
♪1羽2羽3羽4羽 カモのヒナ
♪5羽4羽3羽2羽 減っちゃった
♪けれど 大きくなりました
全員が育つことは出来ないと言う自然の厳しさを、ほのぼのムードのまま歌ってしまっているのだ。
減っちゃった、のところで振り返ったヒナの後ろに、兄弟が居ない。それまでニコニコ見ていた私は、「え〜っえ〜っ」とＴＶをつかんで揺すってしまいそうであった。
以来、かもの親子を見かけると、頭の中でこの歌が流れ出す。
♪ママと一緒に お昼寝
♪ここなら ネコもカラスも来ない
♪お昼寝済んだら 泳ぎの お稽古
♪小さな水掻き スーイスイ
元気に、大きくなってね。
