川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

今日のみんぱく〜その2・触〜

 さて、展示場。今日は常設展示場のみ。企画展も常設内なので、ほっとする。特展の時は、そちらだけでいっぱいいっぱいになって、結局常設は駆け足、となってしまうのだ。うん、今日はゆっくり見よう。
 まずは、音楽エリアでゆったり。同時に3ヶ国分の音楽が聞こえる場所を選んで、一人で「ふははは、楽し〜。」

 世界の文字を見た上で、企画展、こちらはまだもうしばらく続く、「さわる文字 さわる世界」。食文化ではなく、触文化。(〜9/26)

 点字以前の盲人用文字のあれこれを、実際に手で触れてみる。眼を閉じる。どれほどの神経を指先に集中させて、この文字を読んでいたのだろう。作った人、使う人、それぞれがこだわったものは何だったのか。どれほどの思いがあったのか。
 『葛原勾当日記』。その活字文字はとても優しげ。その一文字一文字を確かめながら日記を書き続けるという行為に、自分は安易な言葉を垂れ流していないかと、不安になる。
 盲人用算盤は、その手触りがとても心地よい。

 もうすぐ新キャストで上演される『奇跡の人』のことも考たりする。人間にとって、言葉がどれほど大切か。それを伝たり残したり出来る文字がどれほど大きな存在なのか。

「ものには名前があるの。どうしたら、それをあなたに教えて上げられるの。」
 サリバン先生の台詞を思い出す。