川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

黄色い声援

 夕方、図書館へ向かう。

 途中のマンションの壁が、一面夕日に照らされ、金色に光っていた。振り返っても、照らしている夕日の姿は見えない。ただ、照らされた壁が眩しい。汚れも傷みも飛んでしまって、ただただ黄金色に輝いていて、なんだか、大きな大きな黄色いハンカチを広げているようで、心がぽんっと跳ねる。

 そのはずみで、目に入る黄色がみんな幸せ色に見えてくる。すれ違った幼稚園児のリュックサックの黄色、信号の押しボタンのカバーも黄色、植え込みの小菊、なれた感じで赤ちゃんを抱く若いパパの抱っこ紐、ジーンズショップの看板、おばちゃんの買い物袋から覗く南瓜の断面、いつもは気に入らないパチンコ屋のネオン、黄色、黄色、黄色・・・こんな気分も、悪くない。