川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

隣は何を語る人ぞ、と聞き耳頭巾

 過日の夕方、買い物の合間に某ファストフードで休憩。時間的に、高校生で満員御礼状態。
 小さいテーブルで二人向かい合わせ席が並んでるエリアに空いているところを発見。当然のように、私の両隣とも高校生。しかも、どちらも男の子同士。

 右のコンビ。体格の大きい少年が、向かいの小柄な少年に数学を教えている。気分は家庭教師。腕組みして、「だから、○○だろ。ほら。」と先を促がす。小柄な身体を更に小さくしながら問題と格闘し、頭を抱える少年。

 左のコンビ。どうやら恋愛相談。一人は、どうやらうまく行ってないらしい。「しばらく連絡しない方がいいと思うな、俺は。」などともっともらしく言っている相談されている側は余裕たっぷり。自信ありげに顔を上げている。あ〜、君はうまく行っているのだね。少なくとも君はそう思っているわけだな。相談した側は、「う〜ん、でもなぁ、俺のポリシーとしてはな〜、やっぱりな〜。」・・・だったら連絡してみれば?って、出来ないんだろうなぁ。可哀想なくらいに頭を抱えて悩んでいる、堂々巡り少年。

 隣に筒抜けなことも気にしない、こういう場での会話って、楽しい。彼らは、当然、自分達が子供だなどとは思っていない。そりゃそうだ。その年齢で精一杯の大人、なのだ。それ以上の年齢を重ねた世界は、知りようが無いのだ。自分も通ってきた道。少しこそばくって、ほほえましくって、心の中でエールを送る。
 逆に、年齢よりガキな振る舞いをする少年少女を見ると、ぶっ飛ばしたくなるけどね〜。

 さて私は、いまの精一杯、大人であるかね?退行してないかね?昔の人は、年が明けると、ひとつ歳をとったんだよ。大丈夫かい?年の瀬の慌しい空気が盛り上りつつある中、ふっと、自問。