川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

お獅子にやられる

 昨日のライブ、オールナイトのイベントだったが、終電一本前で良い子の帰宅。なぜなら、翌日に人と会う予定があったから。

 ということで、今日は、大阪でお世話になっていた病院の先生にお会いしに行った。横浜で研究会があるので、会いませんかとのお誘いに、ほいほいと出かける。
 会場は中華街の近く。寄り道したくなる気持ちを「帰りに寄ったらええやろ。」と抑え、会場に向かう。お昼の懇親会の時間にロビーで少しお話をして、環境の変化でも悪化は無かったことをお見せできれば良かったのだが、結局・・・何故か・・・懇親会の会場に入ることに。・・・スーツ着て行って良かったよ〜。立食バイキング。「食べていったらええよ。」と言われて「わ〜い」とモリモリ食べるところまでは大胆にはなれませんよ。さすがにそれは、20代までです。ちょこちょこっとデザートをいただきながら、先生とお話。他にもお世話になったことのある先生がいらっしゃり、ご挨拶。あ〜緊張する。
 と言っているうちに、こちらでお世話になっている先生がマイクを持って「え〜、ここでサプライズを」主催地ならではの趣向を、と言うことで、いつのまにか太鼓やドラを持ったお兄さん達。ジャ〜ン!と言う音と共に、反対の扉が開いて、中華街のお獅子登場!おぉ、華やかな、南方獅子舞。目をぱちぱち(と言うか、パタパタ)させていて、でかいのに、派手なのに、妙に可愛らしい。
 今日、この会場に入ることになったのは、こいつに会うためではなかったのか、と思ってしまった。
 神戸の中華街で人ゴミの中で見る、イベントで客席から舞台を観る、みんぱくの展示場で見る、みんぱくの収蔵庫で分解して見る。そのどれとも違う視点で見ることが出来、とても面白かったのである。じっくり、細かく観察。見れば見るほど、二人の息の合わせ方、一体となった身のこなしがお見事。そばで見ているのに、人が二人入っていることを忘れてしまう。そこにいるのは、一つの命のお獅子。そばに行って頭をなでて、おうちにつれて帰りたくなる愛らしさがあるのだ。
 最初、随分長い時間、入ったところで立ち位置変えずにパフォーマンス。後から思うに、あれって、会場の状況を把握していたのかな。テーブルの位置、載っているもの、人のばらつき。それが判ってないと動けないもんなぁ。
 やがて、ひょい、ひょい、と歩き出すお獅子。首を振り、身体をくねらせ、人に近付き威嚇。と言う間に私の方へも。笑いながら、少し身をよける。更に、周りの人にもプレッシャーをかけ、と思ったら、あ、あれれ、あらら〜。




            ぱっくり!




 見事に、頭っからお獅子に食われました。身長ゆえの役得かなぁ。他の人は腕とかを咬まれただけだったから。節分を前に、いい厄払いをしてもらえた気分だ。(あ、でも、役は払いませんよ〜。)さらに会場を行くお獅子。お祝儀貰って喜んだり、大きく立ち上がったり、やがて、テーブルの上のビール瓶に近付き、パクリ!グビグビグビ〜。空になった瓶を舞台に置いて戯れ、やがて、くったり。のびちゃいました。

 いやぁ、楽しいものを見せていただきました。ありがとうございました。思わぬ成り行きで、思わぬ体験。先生に、深く感謝なのでありました。

 帰りは、中華街へ。春節前の賑わいを感じる。エスニック衣料のお店に寄ったあと、家具屋さんを見つけてのぞいてみる。小さなスペースにみっしりアジアン家具の並んだお店。奥の方に、テレビボード。その上に、テレビが置かれている。うん、確かにテレビ。木製だけど。このウッディな空間にメタルなものを置きたくなかったのね。だからって、流行の薄型大型テレビを、わざわざ木で作らいでも・・・凝り性だなぁ。好きだなぁ、この感覚。舞台セットに欲しいわ。
 晩御飯用に小籠包を購入。やたら人が並んでいる有名店を横目で通り過ぎ、外れの方で人が来て無さそうな所で買ってる私は天邪鬼。

 盛りだくさんな気分で、帰ったのでありました。