川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

青年団@吉祥寺シアター

 青年団『眠れない夜なんてない』を観に行ってきた。

 夕方、出かけようとしてポストを覗くと郵便物が二つ。どちらも公演のご案内。イッセーさん&シノラーも気になるが、地域と繋がって活動している知人の出る公演も気になる。落語がらみだというし。などと手紙をチェックしながら歩いていると、相方からメール。
横須賀線湘南新宿ラインが止まってるらしいよ〜」
 おやまぁ。昼から2回、人身事故で止まった上に、今度は障害物。横須賀線は厄日ですか?

 さて、はじめましての吉祥寺シアター。お、第2劇場からの差し入れお酒が入ってる。そうかぁ、2劇古株にとっては東京公演でお世話になった劇団だけど、今の若い世代にとっては大学でお世話になる先生の劇団ってことにもなるのね。ちょっと不思議な気分。

 さて、そろそろネタバレモードに入ります。これから観劇予定の方は、ここらで引き返してくださいませ。















 舞台は、南国リゾート。
 まず、セットが心地よい。細長い布にかかれた青空が、効いてる。爽やか。
 セミ・リタイアあるいはリタイア後をここで暮らす人、週末だけ来る人、短期滞在の人、見学の人、・・・いろんな人が、出会ったりすれ違ったりして時が過ぎていく。そんなお話。

 青年団でこんなに笑うとは。いや、いつでも笑えるようにはなっているのだけれど、今回は「笑わせるぞ」と言う意図が見えるシーンがいくつかあったのが、意外。そこまでしますか。
 いや、しかし、ガムを紙袋に放り込む音だけで笑えるとは。小道具の扱いが、絶妙。こういうところが好きだなぁ。

 ちなみに、今回の歌は、ハリマオでした。ええ、歌。青年団における楽しみの一つは、歌だったりするのだ。

 あと、意外だったのはラスト。ラストっぽい台詞で終わる青年団と言うのがね、ちょっとびっくりした。しかも、そこから暗転待ちとは。

 明かりがついて、客席に向かって立っている役者さんの顔が新鮮。いかに、客席に正面きって顔を見せていないかって事。あ〜、こんな顔してはったんや〜、と思う。・・・客席に向かっての芝居ばかりやってると、これ、難しいのね。この前トリのマークに出て実感しました。


 
 初めて青年団観たの、いつだっけ?もう18年も前だということに、今更のように驚く。あの頃好きで、今も見続けてる劇団って、ちょっと他に無いよなぁ。無くなった劇団も多いし。
 あの時に観た青年団のお芝居は、大学の研究室が舞台だったっけ。歳を重ねたって事ね。今回の作品は、多分、この先も上演されることになるんだろうな、と思う。役者さんたちの年齢(客席から見て受ける印象としての)が、あと5つくらい上の方がしっくりするような気がするのだもの。

 と、まぁ、ざっくりと感想。


 終演後、ロビーにて、何人かにご挨拶をして帰宅。楽しゅうございました。