ダンス2日目。今日のテーマはアルファベット。テーマを限定することで、グループでの即興がひとつの作品になっていく。午後のクラスに出てないことが、ちょっと残念だったりもするな。
さて、午前だけで終わってしまう身は、午後を有効に使いましょう。相方と上野で待ち合わせ。国立博物館へ。平成館で開催中の『対決ー巨匠たちの日本美術』
まぁ、贅沢な展覧会でした。「中世から近代までの巨匠たちを2人づつ組み合わせ、「対決」させる形で紹介」って、もう、このアイデアが良いね。基本の所蔵品がある東博だから出来ること。この企画を持っての交渉は、そりゃあ楽しかろうと想像してしまう。
宗達vs光琳の「風塵雷神図屏風」は最後の一週間だけの展示なので見れなかったのが残念ではあったのだけど・・・。
各対決に付けられたサブタイトルと山口晃さんの巨匠の絵が魅力的。ここにさらりと山口晃さんを持ってくるセンスに拍手。
さて、展示。
若冲展を見逃した身には、若冲もあるのが嬉しい。この人は、凝り性と言うか、かなりこだわりの強い人だったんだろうなぁ。vs蕭白。こちらは、また違うこだわり。若冲が「どうだ、どうだ、これでどうだ」と言ってるのに対し蕭白は「どうだ〜〜」と大きな声で呼びかけている感じ。
浮世絵の歌麿vs写楽には、絵師だけでなく彫師、擦師の技術があってこそと言うキャプションがあるのが嬉しくなる。あの髪の生え際とか薄物の透け感とか、版画とは思えないもの。
一番新鮮だったのは仁清vs乾山。写真で見るのと随分印象が異なることに気が付く。ちょっと、イメージが変わった。とても、モダンなのね。
こうやって対決と言う形で比較してあると、「自分はこっちだなぁ」とか「この二人はここが似てるけどここは違うのね」とか、自然に考えて楽しんでしまえる。あ、これって、詩ボクの仕掛けと通じるわね。ふむふむ。
ゆっくり見てたら、あらまぁ、3時間も遊んでましたか。巨匠の名前が並んだTシャツが売られていて、なかなかいい感じ。いや、買わなかったけど。文字が並んだデザインを見ていたら、昨日の北京オリンピックの開会式を思い出してしまったわ。
写真は、表慶館の前にいる緑のライオン(らいおんみどりの日曜日ってお話があったなぁ)のうち、阿形。口を開いていると言うよりは、くわえていたものをポロリと落としたみたいな表情に、笑ってしまう。