川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

せっぷんの詩

 ・・・だから、せっぷん(接吻)の詩じゃないよ〜。


 基本的にネット上には詩を載せていない私ではありますが(縦書きで作ったものを横書きで載せるのが、嫌なの…)、今日は載せてしまいましょう。先日のPoe-Triでも読んだ詩。毎年、この季節にどこかで詠んでいる。その度に、少しずつ変わっている。これは、今年のヴァージョン。



 『鬼に関する考察〜今宵、節分〜』 (2009版)
    
「もう いいかい?」
「まぁだだよ」
「もう いいかい?」
「もういいよ」

そう言うから行ったのに だ〜れもおらん

「鬼さんこちら」

そう呼ぶから行ったのに 蜘蛛の子散らす

絵本の中の赤鬼は 親友の青鬼の犠牲的精神で
村人と仲良くなるが
無二の親友失った

それになぁ
ひとたび 村に災い起これば
後ろ指さされ 石もて追われるのは
赤鬼、あんたや

今宵、節分 鬼やらい
窓明ければ
鬼を追う子らの声 ぱらぱらと豆の音
闇に目を凝らせば 
逃げまどう鬼達の姿

風が、冷たい

今宵、節分 せやから私は
どこぞの神社の
こんなやさしい呼びかけを真似てみる

「鬼は〜 うち」

「鬼は〜 うち」

「鬼は〜 うち」

「鬼は〜 ・・・」


「うちは〜鬼〜」