滞在二日目の夜。宿題を仕上げる。表現教育のプログラム・プランニングね。さぁ、ファックスだ!と、ファックス原稿と財布を持って部屋を出る。あ、もちろん、鍵も持って。
フロント脇に置かれたファックス。ウィ〜ンと2枚送信。よし!完了!「終わりました〜」と、精算をするためにフロントに声を掛ける。
「20円です」
はいはい、と、分厚い主婦財布を開く。
・・・あ、あれ?
小銭入れには5円玉2枚と1円玉が数枚。あらま、じゃあお札で。
・・・あ、あれ?
お札が一枚も入っていない。え〜!入ってないの?!
きゃあ〜!なんてこと〜!!大きなお札は銀行封筒に入れて鞄の中だわ。千円札を、ホテルに戻る前に使い切ってしまっていたのね。あ〜。あたふたしている私にフロントの女性が優しく声を掛ける。
「大きいお札でもかまいませんよ。」
・・・部屋に戻らないと無いんです〜。
すみませんすみませんすみません。分厚い財布の中身が、まさか20円未満とは。我ながらびっくり。
翌朝のチェックアウト時に精算と言うことにしてもらう。恥ずかしい〜。
さて、で、翌朝。顔を洗おうと蛇口をひねる。
・・・あ、あれ?
水が一滴も出ません。お湯の方をひねってみる。
ザザー!
あっつう。こりゃあかんわ。しゃあないので、そのままモーニングを食べに部屋を出る。ついでにフロントで聞いてみようと思いながらロビーへ。フロントでは電話が次々と鳴っている。ひたすら「申し訳ございません。」と言う声。あ〜、こりゃあ、今聞くのは迷惑だわね。
平日のビジネスホテルの朝は皆さん慌しいが、私はのんびり朝ご飯。少し落ち着いた頃を見計らって聞いてみる。ふむふむ「タンクには水がある。」「配管のどこかに不具合。どこでトラブっているのかが判らない。」「お湯は火傷するから使わないで欲しい。」(使いません使いません!ほんまに熱いもん。)
部屋に戻ってしばらくしたら、開通!良かった良かった。でも、慌しかった人の中には気の毒な人もいたんだろうなぁ。朝シャワー中とか歯磨き中とかトイレとか・・・。
写真は、帰る日の夕方の空。龍のお昼寝。