川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

くろがねの城とあかい魚

 思わず口ずさんでしまった♪空にそびえるくろがねの城ぉ〜♪

 それは、昨日の夜の事。芸術劇場ではカステルッチ演出「神曲」を放映していた。見始めたんだが、こういうのも嫌いじゃないのだが、なんせ見続けるのにエネルギーの要る舞台。集中しきれずリタイア。
 その後、相方が帰宅。遅い晩御飯。そして、相方がテレビのチャンネルを替える。
「これ、なんの舞台?」
「あ、ちょっと見てたんやけどね。」
 などと言いながら、そのままぼーっと見続ける。やがて地獄篇が終わり、煉獄篇へ。舞台は、どこかの家庭。少年と母。少年が、手に、少し大きめの人形・・・ん?なんか、アニメのキャラクターっぽい。後姿だが、なんだか見覚えのあるプロポーション。いや、まさか。と思っているうちに、少年が人形をテーブルの上に。まさか、まさか。と思っているうちに、相方が口を開いた。

マジンガーZとちゃうん?」

 だよね、だよね。どう見てもそうだよね。妙に興奮。やがて場面が変わり、暗がりの中、少年が懐中電灯で部屋を照らしてる?その部屋の中に、でかいマジンガーZが立っているのだ。大人くらいの大きさ。もうちょっと大きい?

「でかい。」
「え、動いてません?」
「うわ、動いてる動いてる。」

 もう、見るポイントがずれているだろう。舞台ではなく、マジンガーZが気になってしょうがない二人でありました。


 さて、今日は、二人でテレビ鑑賞。「火の魚」を見る。良かった。見て良かったよ。かたくなな心がほぐれたり、近寄ったり、また突き放してしまったり。人が関わる事のせつなさ、温かさ・・・。
 で、これ、高田聖子さんが出演されていたのね。
「うまいなぁ。」
 思わず、口に出していた。
「高田聖子はうまいんだよ。」
 何を今更、と言うように相方。
 いや、うまい人だと思ってるよ。でも、ね、あのドラマのあの役。良かった。さりげない役。でも、とても大事な役割を担っている。やりすぎるとドラマを壊してしまう。難しいよなぁこの役。そこのあんばいがお見事。主人公を促がすあの瞬間に、心をつかまれましたよ、私は。

 そうそう、ドラマ内で行われた影絵芝居がとても奇麗でした。サイトにちゃんと載っていて、改めて見ております。

 いろんな意味で、良いドラマでありました。