川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

酒豪のゴーシュ

 昨日は、相方とデート。黒テントの「窓際のセロ弾きのゴーシュ」を観に神楽坂へ。

 そもそも、宮沢賢治に向かい合うきっかけをくれたのは黒テントだった。テントの学校に通っていた時、課題の一つがゴーシュだった。おまけに、歌の先生はこんにゃく座のO氏。「星めぐりの歌」なんかが課題曲になる。宮沢賢治の作品は声に出してこそ、なのだと言うことに気が付いた。面白いんだ、と思った。
 でも、その時はまだ、自分で上演するとは考えなかったよなぁ。卒業公演での演目に挙げていた同期もいたが、私はあまり心が動かなかったし。なのに、なんでって話は、大阪に戻ってからのあれこれ・・・。

 で、黒テント

 おっと、ネタバレ注意。観劇予定の人は、ここでお帰りを。




















 窓際社員の冴えないゴーシュは、斎藤晴彦さん。一瞬、エアチェロ。クインテットのスコアさんの姿がだぶり、クスリ。

 ん〜、しかし、なんで「平成派遣版」となっているのかがよく判らない。どちらかと言うと昭和の匂いがいっぱいしましたが。案内には「派遣社員のゴーシュが・・・」とか書かれていたけど、いやそもそも、「派遣社員で窓際はありえないだろう」とは相方の突っ込み。で、実際の舞台では派遣じゃなかったし。訪れる人たちも、派遣っぽくは無かったし。そもそも、携帯電話は誰も持たず、公衆電話がどうのと言う辺りで・・・平成派遣版と言う見出しは、ちょっと無理があったのではないかと思えてならない。

 役者さんは、さすが黒テントだなぁと。上手いなぁと。

 しかし、ん〜、これは、私の中にゴーシュがある所為かなぁ、ちょっと釈然としない。相方は私以上に釈然としないらしく、帰りは二人で、どこが納得出来ないかを、あーだこーだ。大いに盛り上がりましたとさ。

 ところで、斎藤晴彦さんといえばクラシックの替え歌、と言う感覚は、どの世代までなんだろう。私も、ぼんやりした記憶だが。どちらかと言うと、レ・ミゼのテナルディエの記憶が・・・。

 ほいで、クラシックの替え歌と言うと♪朝ごは〜ん♪と、上海太郎氏が浮かんでしまうもんなぁ、私は(笑)。

 そうそう、登場人物に「星くん」と言うのが居て、ん?と思い、あぁそうか「ホーシュ君」かぁ。ゴーシュの中では、1回名前が出てくるだけなんだけどね。このセンスは、好き。でも、ゴーシュはゴーシュでした。酒豪ではありませんでした。