川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

命の日

 NHKで防災クライシスと言う番組が放送されているのを見る。あの日の映像が出てくると、やっぱり、胸が締め付けられる。涙が出そうになる。

 「もう」なのか「まだ」なのか「やっと」なのか。
 人によって思いは様々。16年が過ぎました。

 私なんぞ、たいした事はなかったのだよ。身近で亡くなった人は居なかったし。家も無事。それでも、どうしようもなく傷付いている部分が自分の中にある。

 そのことを認識するには、ちょっと時間が掛かった。思い出のある風景、ずっとそこにある、はずだったものが失われてしまった事。どんなことをしても、2度と戻っては来ない。そのもどかしさ、やるせなさ。あの一瞬に失われた命。自分に直接関わりはなくとも、馴染んだ光景の中で多くの命が失われたと言う事実。
 そこに思い至ったのは、世の中が落ち着いてから。より強く思うようになったのは、結婚してからかな。真っ只中の時には、そこに思いを馳せている余裕など無かったと言うこと。

 この日が来ると、それに関わるニュースが流れる。
 いつまで言ってるの?過去を見ているの?と言う人もいるけれど、ちゃうなぁと思う。
 時間がたったから、やっと振り返ることが出来ると言う事もあるのだと思う。
 年に一度、この日だけは、しっかり振り返る日なのだと思う。

 失われた命、風景。大きな大きな、命日。命を考える日。







 ちなみに、防災グッズ・・・トイレ。これ、大事です。水も食料も大事だけど、私はトイレが最優先な気がする。水や食料は、少し我慢することも出来るし、分け合うことも出来る。でも、ね、トイレは我慢出来ない。でも、水が止まってしまうと、トイレは使えないわけで・・・。ボランティアで入る際にも必携。そこに思い至らず、16年前は、しまったぁと恥ずかしく後悔しました。避難所のトイレがどんなことになっていたかは・・・とても、言葉では説明できません・・・。