日曜日、大阪で、素敵な出会いがありました。
その日は、相方は2劇の公演のため、小屋打ち合わせ。さて、私はこのフリータイムをどう過ごそう。
3月の大阪行きと合わせて、行きたい所会いたい人などあれこれ考え、今回は、十三へ行こうと考えていた。
Cafe Slow Osaka、一昨年のお茶祭り企画公演の場所。ほんとは、今年使わせていただきたいと思っていたのだけれど、目下、音楽の人探し中につき、しばらく公演は無理だなぁ。ま、それはそれとして、久しぶりに、あの空間を見ておきたい。お隣のたこ焼屋さんにも行きたい。しかし、カフェは、14時からか。微妙。相方が戻り次第、横浜に向けて出発だからなぁ。ん〜。サイトを見ると、あぁ、イベントやってる。映画上映。もしかしたら、誰かいらっしゃるかも。と、ぼんやりとした期待を抱いて十三へ。
・・・しかし、たこふくはシャッター下りてるし、カフェもクローズ。さて、どうするかなぁ。公演の時のお気に入り、鶏皮せんべいだけ買って帰るか。箕面で「縁」に行けば良いし。と思いつつ、せっかくの十三の商店街。ちょっとブラブラ。って、カフェの辺りで、もう、かなり奥まで来てる。後少しで商店街が終わると言うところで、ん?あれ?なんだあの店は?
「茶」
と言う大きな文字が目に飛び込む。
お茶屋さん?傍に行ってみる。お茶っ葉を売っている、だけでは無さそう。お茶、飲めるの?
おそるおそる、戸を開けて、「いいですか?」
小さな店内。入ったところには、御茶っ葉を売る小さなスペース。その奥、靴を脱いで上がると、テーブルと椅子。十人も入ればいっぱいの、落ち着いた空間。目に飛び込んだのは、棚の上の本。お茶やら和菓子やらの本と共に、図録。北斎だ〜、高畠華宵だ〜。ものすごく、近い空気を感じる。
差し出されたメニューにあるのは、基本的に日本茶と、国産の紅茶、そして、甘味。
あぁ、お話したい。お話聞きたい。
「いつからされてるんですか?」
そんなところから、会話が始まる。
あのね、私ね、こう言うお店を探していたのですよ、ほんと。美味しいコーヒーや紅茶はお金を出して飲むのに、なぜ、美味しいお茶を飲むところは無いのかと。いや、東京には日本茶カフェなるものがありますよ。でも、なんだか、やたらおしゃれっぽかったり、敷居が高そうだったり。ゆったり落ち着いて、「あぁ、日本茶って美味しいねぇ」とくつろげる場が欲しいなぁと。もちろん、この場合、コーヒーは置いていないことが大事。香りが、喧嘩しちゃうからね。
そんな思いを話してみる。
「僕もそう思ってて、無いから、自分で始めてしもたんですよ〜」
ニコニコと話す店主さんに、こっちもニコニコ。結局、ず〜っと、お喋り。そう、目当てのカフェにも行かず、相方から「終わった、帰る」の連絡が入るまで。
最初は立っていた店主さん、いつの間にかしっかり腰を下ろして。お茶に対する思いをあれこれ語る。思わず私も、名刺を出して、お茶祭りと言う名前に篭めた思いを語ったり。
あぁ、幸せ。
ほんまに、嬉しい。
見つけた〜!
ぴょんぴょん飛び跳ねたい気分。・・・って言うか、飛び跳ねながら帰ったわさ。
うん、やっぱり私は、日本茶が好き。お湯の温度による変化。一煎目、二煎目、三煎目と、変わって行く味わい。香り。
ここしばらく、バタバタしすぎてお茶の淹れ方が雑だったなぁと反省もしたりして。
良い、出会いでございました。
興味のある方は、是非、足をお運び下さい。
十三にあります、その名も「茶淹」(ちゃえん)。よろしくです。
http://www2.ocn.ne.jp/~cyaen/cyaen/cyaen.html