川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

書く、詠む

 今年の1月、14・17・24日の日記を読み返すとやりきれない。

 この時は、当然ながら、2ヵ月後の事なんか想像もしていない。もっともらしい事を書いているけれど、呑気なもんだ。結局、私の覚悟なんてその程度か、と情けなくなる。口ばっかり。詩人は嘘つきだ。

 阪神淡路の事をようやっと詩にしたのが、15年たった去年。
 だから、まだ書けない。そう思っていたのに。
 気がつけば、書いている。書きながら、これでいいのかと思う。誰に、どこに向って書いているのだ、私は。どこに届くと言うのだ。ライブの場で詠んで、何かやった気になるだけ、自己満足に過ぎないのではないか。
 16年前の実感。あれは、すぐ傍での出来事。なじみのある場所であり、いつでも行ける場所。だから、ボランティアにも入れた。・・・日帰りできるもの。
 今、私は、ほとんど現地との繋がりは無いと言っていい。ピンと来る景色も知り合いも、無いのだ。
 そんな中で、書いていいのか、詠んでいいのか。
 自問自答の繰り返し。

 この間の詩ボク神奈川予選では、そんな一つを詠んだ。ギリギリまで、あれを詠むかどうか、迷っていたのだが。
 
 それで踏ん切りがついた、と言うわけではない。でも、私は結局、自分の暮らしの中、自分の実感の中でしか書けないのだと思う。寄り添って、そんな気になって書くことは出来ない。ならば、このもどかしさ、距離感の中での実感を書くしかない。詠むしかない。

 来週は、Poe-Tri。