川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

池袋、詩の灯る夜

 Poe-Triに行きました。

 今回は、男祭り。おっちゃん祭りと言う感じでもありましたが。

 お目当ては、篠塚義成さん。初登場。詩のボクシング神奈川大会でお目にかかっていて、とても楽しみにしていたのだ。
 
 谷川俊太郎さんの「生きる」をモチーフにした「老いる」。可笑しくて、せつなくて、そして、やっぱり、生きることが生きていると言う事が愛おしくて。
 もう一つの作品も、生きる、ことがモチーフ。けれど、描かれていたことは、胸に痛くて。失った仲間を思い出す。
 もう、あれから何年たっただろう。十年以上過ぎた今でも、知らせを受けた時の情景と心のざわつきはくっきりと甦る。悲しさと口惜しさと腹立たしさ。時が過ぎるほど、なぜ、あなたがここにいないのだ、と思ってしまう。話がしたいよ。

 オープンマイクで読むつもりだった2編のうち一つを変更。何となく、あの流れの中で、読めないなぁと感じたので。
 二つとも、子供に関わる詩。「ピノキオ」と「ママにチュウ」。
「ママに・・・」は、ここしばらく自分の中で転がしていたもの。原稿にはしていたのだが、何か足りないと、電車の中で大幅改訂。何とか間に合いました。

 深く、静かな夜でした。


 帰りは、同じく横浜方面の篠塚さんとそのお友達2名とご一緒させていただく。同じ趣味を持つ仲間だけれど、リアルで会うのは初めてなのだそうで、マニアックな会話で盛り上がり、はしゃいでいるおっちゃん3人。会話の内容は判らなくても(それでも、私にも判る様な言葉で説明しながら。その心遣いが大人だなぁ)楽しいことは判るので、一緒にいててとても心地良かったのでした。

 ありがとう。良い夜でした。