川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

月に届く夜

 昨日の月食が嘘のように、皓皓と輝く今夜のお月さん。

 昨日は、学童の忘年会。昔の写真を見せてもらう。今、高学年の子達が低学年だった時の写真は、なんともいえません。
 
 いや〜ん、かわいい〜。

 今、思春期真っ只中で生意気盛りの子達の、素直にこちらを見ているあどけない顔、幼児っぽい手足。

 あ〜、この時の君達に会ってみたい。


 公演前なので、アルコールは控えめに。夜の空気に酔いながら帰り道。道行く人達。一人が見上げると、他の人達も見上げる。ちょっと暗いところがあると、カメラを構えて居る人が居たりする。

「あそこですよ」「あ〜、ほんま、綺麗ですね」

 知らない人達と、言葉を交わす。

 月に、手が届いている。

 あそこに掛かるのは、地球の影。私の立つ大地の影。ここから伸びた影があそこまで届く不思議。月がぐっと近く感じる。

 もともと街灯の少ない場所が近所にあるのだが、上手い具合に、その街灯のうちの1本がダウンしかけていて、更に暗くなっている。普段なら物騒やなぁと思うけど、こう言うときはラッキーと思う身勝手御免ね。星がたくさん見えました。おぉ、オリオンが赤い月に手を伸ばしている。などと一人ごちたりして。

 うん、こう言うとき、詩人の妄想力は悪くないな。

 あ、月と太陽の間に割って入る、おじゃま虫な地球ってのもありか。


 家に帰ると、相方はベランダにカメラとビデオを設置して撮影中。うん、まぁ、何となく予想はしていた。
 そうやって意識して見ると、月の移動って、意外に早いのね。ベランダでしばらく見上げ、ちょっと部屋に入り、また出ると、あれ?どこだ?となる。なので、相方もビデオの位置をマメに調整。
 あとで見せて貰うと面白い。じわじわと画面から月が消えて、しばらくすると窓を開ける音と足音、がさごそ音がして、画面に再び月が入る。その繰り返し。いやはや、ご苦労さん。

 と言うことで、月食堪能。良い夜でした。