それは、昨日の夜7時過ぎ。
さと子さんを見送って、買い物をして帰宅。
……いや〜ん、お家に入れな〜い。
そう、鍵が見つからないのです。え〜っとえ〜っと、カバンの中身を出しても、ズボンのポケットを全部叩いても、出てきません。
と、取り合えず、稽古をしたコミュニティハウスへ。
稽古後、談話室にさと子さんを残していったん帰宅し、稽古着などを置いて、我が家の楽器類を持って家を出た。だから、その段階までは鍵があったのだ。その後、談話室で楽器出したり話をしたりなんだり。ここが、怪しい。
しかし、無い。スタッフの方も心配して探してくれたが、無い。
「どっかポケットとか、隙間とか」「それも見たんですけど、無いんですよぉ」「絶対、あれ?こんなところに?ってところから出てくるもんだけどなぁ」「と、思うんですけど……」
改めて荷物を出したりしたけれど、無い。
ウエ〜ン。
泣きそうな気分で、駅までの道を歩く。買い物をしたスーパーにも電話をするが、届いていない。届いたら電話をしてくださると言う。駅まで歩き、スーパーの中、通った所をたどる。無い。無いよ〜どうしよ〜。
取り合えず、相方に連絡。とは言え、どうしようもありませんなぁ。
はぁ。
買い物の中には冷蔵物もある。氷は入れて居るけれど…。
行きと帰り、少し違うルートを通ったので、今度はそっちをたどる。
見つからないまま、マンションに着いてしまった。もう、泣きたい気分。もういっぺん、駅まで歩いてみる?なんにせよ、荷物が問題。誰かのお宅で預かって貰おうかしら、などと思いながら荷物を整理。暑くなって途中で脱いでいた帽子をカバンから出す。
あった。
あったよ。
ええ〜?!!
帽子の内側、折り返されている部分に、ありました。
うむむ。
そうだ、確か、いったん家に帰ってから再びコミハに行き、談話室でさと子さんと話をするため帽子を脱いだ。机に置いた(内側を上にして)。急いで家を出たので、鍵はそのまま手に持っていた。それを、帽子の上に置いたのだな。うむ。で、話に夢中になる中で、その事を忘れていた。しかも、話ながら、帽子を横に避けたんだな、多分。そんなこんなの動きの中で、鍵は帽子の中で隅っこに。話が終わり、何も考えずにその帽子をほいっと被ったのだな。鍵はするっと折り返しの中に。ちょっと厚みがある帽子だったので、鍵の存在は主張されず。そのまま、泣きそうになりながら探し回っている私の頭の上に居たのだな。はぁ。道の途中で脱いだ時、よく落ちなかったわね。いや、落ちてくれてたら、音で気が付いたか?
ほっとしたと言うよりは脱力。
時計を見ると、9時近い。コミハの閉館は9時だ。急いで電話をする。
「ありました!」「そうかぁ、よかったなぁ。どこにあった?」「……帽子の中に……」「あはははは。やっぱりそう言うところにあったか〜」「お騒がせしてすみません」「いやぁ、良かったなぁ」
笑い飛ばし、発見を喜んで貰えて、気持ちが楽になる。
スーパーにも電話。それから相方にもメール。
ああ、そうだ、晩御飯作らないと……。
そんなお騒がせな夜でありましたとさ。
私、時々、こう言う落し物騒ぎをやらかすなぁ。
過去にも、財布の中身(ポケットの中の物が、ごそっと抜けてたのね)とか、財布そのものとか、……指輪とか……。