川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

田中の行方

 幼稚園から小学校卒業まで、クラスに田中が二人いた。

 だから、昨日見たお芝居は、関西人が書いてたら『田中の行方』だったかも…と、他愛の無い事を考える。
 (東日本は「佐藤」「鈴木」が、西日本は「田中」「山本」が多いと言われています)

 タテヨコ企画『鈴木の行方』。

 あの舞台美術、好きだな。リアルで嘘な感じ。
 惜しむらくは、舞台上を横切らないと行けない客席を作るなら、そのルートに遊びが欲しかったかな。せっかくの横断歩道、あそこを通るとか、ガードマン的な人あるいは緑のおばさん的な人が誘導してくれるとか。と言うのは、求め過ぎ?
 小道具が、最初から舞台上のあちこちにあって、使って捨てて、これは、もう、完全に好みです。うん。

 話そのものは、ん〜、結局、作家の妄想と現実?と言う感じもしなくは無かったが…
 しかし、ほんと記憶って薄れるのよね。これは、40代の実感。小学校の頃の事、30代の時は、もっとクリアに覚えてたよな。
 それに、記憶っていい加減。都合良くすり替えてたり、忘れたり。その曖昧さに、驚くよ。その不安感とかは、ちょっと、若い世代には判りにくかったかも?
 とは言え、長めの上演時間も苦にならなかったので、楽しかったのは確か。
 そうそう、子供を演じるのに、ことさら子供!みたいな芝居をしていなかったのが良かったです。

 …でも…くすん、空調直撃席は、ちときつかった。ストール羽織ってたけど、厳しかったですわ。一応、座席指定だったから、空いてる席に、うかつに移れなかったし…「この席、空調が当たってしまいますので」と言われた段階で、席を替えてもらうことを求めるべきでした。自分の弱い部分は、ちゃんと自分で配慮しよう。反省。