川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

秘すれば花

 金曜日、教育テレビで「日本の話芸」を見ると、そのまま「花鳥風月堂」を見てしまう。日本の古典芸能の面白さを伝える番組。若い人向けにつくってるのかな。檀れいさんの着物姿が良いの。その日の着物の解説コーナーもあるのが更に良いです。ほれぼれ。
 で、今回は引き続き「芸能百花繚乱」も見てしまう。『勧進帳』。団十郎親子です。

 関所を前にして語る団十郎の弁慶@花道。

 …テレビだからね…アップになるのよね…うん…


 アップになった弁慶の顔の向こうに、非常口を示す緑の灯り。扉からダッシュしてるやつ。

「弁慶、その関所は危険だ!そこから逃げるんだ!」

 そんな気分になっちゃいました。劇場に居てたら、全く気にならなかっただろうにね。テレビの功罪。

 しかし、舞台上にあれだけ演奏の人が居るのに、芝居の邪魔にならないってすごいよな。無駄な動きはせずに、背景に、絵に、徹しているからだろうな。見られていることへの意識。それもまた、演ずると言うこと。