川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

チョコレートの展

ochamatsuri2013-01-26

 和菓子の次は、チョコレート。

 国立科学博物館の『チョコレート展』に行きました。金曜限定のペアナイト券と言うのがありまして、二人で2000円と言うお得なチケット。

 会場に入ると、いきなりチョコレートの香り責め。科学博物館のモニュメントともいうべき、クジラや機関車のチョコレート細工の前を通って入場。チョコレートの歴史やらなんやらが解説されています。カカオの樹について、それがアメリカ大陸でどんな風に使われていたかと言う話。飲料であったこと。ヨーロッパに持ち込まれ、ブームになること。日本への紹介。今、私たちが知っているココアや板チョコがどうやって生まれたか。現在の、チョコレートの製造工程を体感するコーナー。などなど。
 判りやすいっちゃあ判りやすいのかな。でも、ちょっと食い足りない感じも。ターゲットがちょっと判りにくかったのね。大人対象なのか子供対象なのか。だから、値段として、お得チケットでちょうどよかった感じでした。

 あ、でも、チョコレートってどうやって出来ているの?と言う事をほとんど知らない、と言う人には、面白いのでは無いかと思います。

 場内は、写真も撮れます。
 チョコレート・ポット。飲料としてヨーロッパで流行ったチョコレート。泡立てるのが基本(そもそも、マヤの地では、泡を立ててそれを飲んでいたとか)。専用ポットに入れて、この棒でカシャカシャやって泡立てたそうです。…そうです、と言いつつ、展示されているポットは古いのだけではなく、ごく最近の新しいものまであります。ってことは、今もこのスタイルはあるの?飲んでみたいなぁ。

 チョコレート用のカップも色々生まれたそうで、ウエッジウッドのなんかもありました。

 そうそう、写真コーナーがありました。大きな板チョコパッケージがあって、丸いフレームがあって、そこの前に立つと顔出し看板のようになって、写真を撮ることが出来ます。ちなみにミュージアムショップまで行くと、ここでの写真が板チョコの包装紙になると言う……あれね、遊園地のジェットコースター写真と同じパターンですね。さすがに、そこまでは要りませんので、するっとスルー。


 新たにインプットしたのは、カカオの種は、まず発酵させるのだと言う事。
 現在のココアや板チョコは、19世紀半ばに次々に生まれた事。そこに携わったのが、バンホーテンであり、ネスレであり、リンツであると言う事。
 季節の変化に対応して、日本のチョコは冬と夏ではちょいと違うのだと言う事。

 うん、この辺りの話は、なかなか面白かったのでした。

 日々、安くて気軽に口にする事の出来るチョコレート。でも、そこにはカカオ生産地での労働問題がある訳で……最後の方で、チョコっとその点にも触れていたけれど、どれくらいの人がそこまで読んでいたのかなぁ。まぁ、そもそもそういう趣旨の展覧会ではないか。