川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

さらに残念な話

 「くもの道具落としてきた〜」

 学童にて、1年生さんが訴えてくる。く、くもの道具?それは、なに?「ここに入れてたの〜」と要領を得ない。他の子も、「くも?虫の蜘蛛?空に浮かんでる雲?あ、綿か何か?」と、助け舟。

「くもの道具〜」

 何度か聞き直してやっとわかった。

 「公文の道具」

 あ〜、なるほど。そうか、君はここから公文の教室に行く日か。ランドセルの蓋のところに挟んでいたのが途中で滑り落ちたらしい。学校からの道を逆にたどる。どんな色?「えっとね、電車!」電車?「電車がいっぱい」あ、あ〜。柄の事ね。どんな大きさ?「こ〜んなので、こ〜んなの」はい、そんな両手いっぱい広げたような大きさでは無いはずね。 と言うか、それが鞄なのか袋なのかファイルなのかも要領を得ない。
 まだまだ成長途中の、残念な説明力。

 で、無事、発見されました。

 どなたかが拾って、ビニール袋をひも状にして駐車場の柵に結び付けてくれていました。風の強い日、飛ばされているのでは?とも思っていたので、ありがたし。親切などなたかの心遣いに感謝。

 ん?残念な話はこれではなくて……

 昨日の夜は読書会でした。
 高田馬場駅は、西武線への乗り換え駅でもあるので、帰宅ラッシュでごった返している。そんな中、ゲームをしながら歩く男の子3人。両手でピコピコやりながら。あっぶね〜な〜と思ったら、ん?お母さんらしき人が一緒ではないですか。もう一人、小さい男の子が居て、うむむ、4人兄弟?何を考えとるんや。さすがに見かねて「危ないですよ」と言うと「すみません」と言いつつ、やめさせようと言う気配もなし。思わず少年たちに直接、こんなところでおよしなさい。お母さんにも、「子供の命大事でしょ、こんなところで転んだり事故にあったらどうするの?」と言うと

「すみません、真ん中歩かせますから」

 ……って、そういう問題じゃあ無いでしょ〜!

「ちゃんと見てますんで」

 ……男の子4人いっぺんに?

 この人混みの中、両手ふさがった状態で転んだら、子供が怪我するだけじゃあ済まない事態になるでしょうが〜。が〜!その時、あなたは子供を守れるの?周りの人を巻き添えにしない様に出来るの?
 思わず、まじ怒りしてしまった。逃げるように去る親子。

 子供が残念なのではなく、そんな風にしてしまった、親が残念。

 気をつけていたって、子供は事故にあったり怪我したり、下手すると命を失ってしまったりする。なのに、なんで、目に見えてる危険を放置なんだよ。なんで危ないことをさせたままなんだよ。

 残念過ぎて、涙が出たよ。