「五六豪雪の時って、どれくらい閉じ込められてたん?」
三八豪雪のさなかに生まれた相方に聞いてみる。一週間、陸の孤島だったそうな。
「つぶれた家は?」
「あったよ」とは言え、もともと雪の多い地なので、そう簡単には潰れないそうな。雪を下さないと、潰れるのも出てくる。「まぁ、空き家とか使ってないとかの家やな」
相方の実家は印刷屋さんだったので、敷地内に自宅と工場とで3棟。その雪下ろしを両親・兄・相方の4人でやっていたそうな。まぁ、当然、毎日どれかの屋根の雪をおろしていた訳で「そら疲れたよ」
……え〜っと、受験生だったんだよね。
「そんなん言うてられへんやろ、家が潰れる」
そりゃそうだ。
「食べ物は?」
雪に封鎖された町の中で、なんとかやっていた模様。
雪を知っている土地だからこそ、なんだろうなぁ。それでも、最近は昔ほど雪が降らないからか、「あんな建物建ててどうすんねん」と言うのもあるそうな。住宅もだけれど、公共の建物で、有名な方?にデザインしてもらった建物は、まったく雪国を考慮していなくて、評判悪い事この上ない……ってか、誰がその案、通しちゃったんだ?