川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

一線

 深夜に帰宅して、ひと眠り。起きて、洗濯して、ご飯を食べて、服を選択して、出掛ける。渋谷へ。
 はい、昨日は「ポエトリー・スラム・ジャパン 2015」へ。
 出場ではなく、観客として。エントリーしたかったのだが、予定を調整しているうちにエントリー枠が埋まってしまったのでした。だから、観客として。
 37人の言葉のパフォーマンス。知った人、良く知った人、久し振りに拝見する人、初めて拝見する人、色々。優勝者は6月にフランスで行われる世界大会に出場する。
 正直、出たかったなぁと思う。詩ボクが地方予選と言う形での大会ではなくなって以来、こう言う場には縁が無かった。この、勝負する感覚。その場ですぱっと判定される、そういう場での緊張感の中で立つあの感覚を、もう一度味わいたい、と。そんなことを感じながら観ておりました。
 で、たっぷり何時間?14時半から始まって、終わったのが22時過ぎてたから……まぁ、ちょっとお腹いっぱい頭いっぱいご馳走様な長丁場でした。

 そんな中で、自分の中の一線を改めて感じたのでありました。人それぞれの、ここと言う一線は違うのだろうけれど、私の場合……
 もともと、詩や詩人について語る詩はあまり好きでないのです。この場合、多くは自分についてなのが、特に。別に決意表明をここで聞かせてくれなくてもいい、と思ってしまうのです。自分の言葉を聴いてくれ、存在を見てくれと言うが、肝心のあなたの言葉や心が見えて来ないですよ、と。そこを聞かせてくれと思うのに。例えば、ソロでのライブなど、自分の作品をいくつか読める場でひとつそう言うのが入っている、と言うのならいいけれど、一本で勝負するのに、その中身がなくてどうするの?と思ってしまったのでした。
 耳触りのいいリズムやら手慣れたマイクパフォーマンス、それだけでは、と。
 まぁ、これはあくまで、私の中の一線。
 野次にもセンスが必要。まして、ここは言葉の場。貧しい言葉をわめくのは、議会でもライブ会場でも、いただけないな。と、これもあくまで、私の中の一線。
 来年は、エントリーしたいと思うから、しっかり磨こう、自分の言葉。
 まずは、来週のSPIRIT。そして、23日の前橋ポエトリー。