休憩所で、次のバスまでの時間を過ごさせてもらおうと思っていたが、くだんの男性たちが車で新花巻まで送ってもらうそうで……はい、お言葉に甘えて、一緒に新花巻駅まで乗せて行ってもらいました。ありがとうございました。
と言うことで、宮沢賢治記念館へ。
ヨダカの星に迎えられ、猫の事務所でチェックを受けて?記念館へ。これ、二番書記と三番書記ですな。
「一番書記は白猫でした、二番書記は虎猫とでした、三番書記は三毛猫でした」
色と数字が一致している。これ、意図的ですよね、賢治さん、と猫の事務所を読むたびに思うのです。
館内は、賢治の世界をいくつかのキーワードで分けてあらわしている。
特別展示室では、銀河鉄道の夜の原稿が展示され、その変遷などが解説されていた。
ああ、でも、私が目を離せなかったのは、「告別」の原稿。あの深い思いのこもった、厳しさと暖かさを持った言葉がどんな推敲を重ねていたのか。この先も、声にしていきたい詩だからこそ、もう一度ここで、思いに触れることが出来て良かったなぁと思うのでした。
さて、そろそろお腹がすいてきましたよ。
宮沢賢治記念館のそばには山猫軒があります。
ええ、あれですね、「注文の多い料理店」。ちゃんと入り口には
「どなたもどうかお入りください。けっしてご遠慮はありません」
と書かれております。中に入ると
「ことに太った方や若いお方は大歓迎いたします」
の看板も。ああ、怖い怖い。