川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

丹阿弥谷津子さん

 昨日の公演、森本薫さんの葬儀(於、京都)に際し、文学座一同からおくられた弔辞を、舞台上に映し出された彼の写真に向かって読むと言うところから始まります。最後に連ねられている文学座の座員の名前。舞台上に並んだ役者たちが、それぞれ誰かの名前を言うのですが(杉村春子さんは、『女の一生』でケイさん役をやるゆうみさん)、さて、どの名前を担当したいですか?と言われ「丹阿弥谷津子さん!」と早々に宣言。どうせなら、自分の中にイメージのある方にしたいなと思ったものだから。

 とは言え、私の中にあるのは昭和の名女優の素敵なおばあちゃま役。森本氏葬儀の際は、まだ文学座に入ったばかりの20代。そのころの写真が無いかしらと思ったら、その5年後くらいのアサヒグラフの表紙写真発見。これが、まぁ、可愛いのなんのって。

 一方、歳を重ねられてからの写真は、素敵な笑顔のおばあちゃま。ところが色々見ているうちに、「息子に見捨てられた、ボケ始めた老婦人」と言う役のドラマの1シーンの写真が。こ、これは今回の私の老婆役に通じるではないか。
 と言うことで、その2枚をプリントして楽屋守りに。いつものたそがれ殿の書とともに。