川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

平家を読んでみる

 今日は、「声を出して読んでみる会」。
 新川和江さんの「二月のうた」は、愛らしくて好き。畑の土をいじっていると、よりいっそう、この詩が愛おしくなる。
 と、相変わらず導入で詩を読む。
 そして、物語。
 泉下の千賀ゆう子さんの視線を感じつつ『平家物語』。
 結局、今日は祇園精舎で終わってしまいました。つい、解説してしまうから。源平の関係とか、それが後の世ににどう繋がっていくのかって話は、大人になってからの方が興味を持てるんだろうな。
 じゃあ、学校で歴史を学ぶことに意味がないのかっていうと、そんなことはなくて、なんとなく用語に覚えがあったり、なんとなく流れを知っていたりってことは大事。大人になって知ろうとしたときに、とっかかりとなるものは必要。
 しかし、この冒頭部分、有名な祇園精舎の下りのあとが、ほんと、面白い。これから始まる物語へのわくわく感を盛り立ててくれる。
 せっかくなので、次回は少し違う部分。とは言え、まだ巻一の最初の方だけれど「祇王」のところを。女性たちの物語。関西にいると、嵯峨野とか行くわけで、祇王寺も観光スポット。そこにまつわる物語は知っていると面白い。ここで描かれる人々の姿が、古さを感じないのも、好きなところ。
 さて、悩ましいのはどこまでやるかだな。準備したテキストは新たなアイドル仏御前がやってくるところまでにしているのだが……全部やるとそこそこ長さがあるし。ん~、「平家を読んでみる会」ではないからなぁ。
 「足摺」とか「物怪之沙汰」とか「福原落」とか「木曽最期」とか「先帝身投」とか「能登殿最期」とか……面白いところはたくさんあるんだよ~。パラパラと読み直して……「物怪之沙汰」は語り担当だったから本を持ってたけれど、「小宰相身投」の乳母のセリフ、これ、原文で覚えたんだよなぁ。もうすっかり忘れてる。恐ろしい現場だったけど、楽しい現場でもあったな。