川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

公演振り返り

 少し、振り替える。
 ヨル♪宮沢賢治シリーズは、後半はメインとなる物語のひとり語り芝居。前半はそれに関連付けての解説お喋りと朗読(詩、短歌、短編など)の二部構成にしている。
今回はメインが「土神ときつね」。前半のお喋りは、宮沢賢治と宇宙。なぜ銀河鉄道は宇宙を行くのか。鉄道に、宇宙に、何を見ていたのかと言うことへの、私なりの解釈。
今回、この前半への評価が、なかなか良い。今までにない手応えを感じている。なんでだろう。ゴッホとかサン=テグジュペリが出てくるのが良かったのか?
 それとも、「青森挽歌」が良かったのか?

チラシが「星月夜」モチーフだってことは、どれくらいの人が気付いていたのかしら?

 あの詩は、以前から気になりつつ、このイメージの連鎖の詩を、どう読めばいいのだ?と思っていた。あの出だしはすごく魅力的だけれど長いしなぁ。……と思いつつ、声に出してみると、すこぶる面白い。いや、面白いと思ってるのは私だけか?伝わるのか?
 これをやるかどうかは、正直悩んだ。でも、やっぱり、これで締めないと。しかし、このラストは?読めば読むほど、書いてある言葉に反して、妹のことだけを「祈った」宮沢賢治の姿が浮かぶ。
 それをどう表現するか。
 それが、冒頭とうまく結びついたのは、稽古始めてどれくらいだったかな。

 

 ちなみに、冒頭で持っている緑色の紙は、「銀河鉄道の夜」のジョバンニの切符見立て。んなこと、判る人にしか判らんと言う、マニアックな小道具を用意して、ひとりほくそえんでいた人でした。「青森挽歌」のカバーも同じ紙で統一。
 大阪と東京と、劇場の違いで印象も違うだろうな。そんな比較写真でも……って、まだ写真貰ってないので、それはまた。

 

 写真は、あさくさ劇亭さんがゲネに撮って下さっていたものと、家族写真?のような集合写真(笑)