川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

ワーニャ

 ナショナルシアターライブ『ワーニャ』を見てきました。
 近畿エリアではアップリンク京都、シネ・リーブル神戸はまだやっています。
 チェーホフの『ワーニャ伯父さん』をひとり芝居にしたもの。と聞いた時は、ワーニャ視点の一人語り的なのかなと思ったら、現代に翻案した上で、複数の登場人物をひとりで演じる形とのこと。
 数年前にスプートニクの『ワーニャ/ソーニャ』に出てるし(ばあやでございました)、一人で複数人ってのはひとり語り芝居でやってるし、色々気になっていたのでした。
 しかし、これは原作を知らない場合は、ちょっとついていくのが大変か?多分、事前に登場人物とその関係ぐらいは知っていた方がいいんだろうな。って、サイトに判りやすい相関図ってのが載ってました。
 人物の切り替えが緩やかで(小道具でのサインはあるけれど)、時々「今の誰だった?あ、そうか」となって脳内補完、それもだんだん気にならなくなる。手持ちの小道具だけでなく、水道、扉、椅子と言った道具の使い方で複数の存在を見せていく。面白い。
 多分、英語圏の人なら、喋り方(なまりとか)でもっと色々面白いんだろうなぁ。
これ、自分自身もやってるから思うのだけれど、ひとりで複数人やる時って、ある意味、作家を演じてるところがあると思う。作家の脳内を演じていると言うか。
 そしてこの『ワーニャ』はそれに加えて、ひとりで演じることで、どんなにその場にたくさんの人がいても登場人物がどうしようもなく孤独に見えて、それが滑稽であったり苦しかったり。切り替えの緩やかさが余計にそう見せるのかな、と。
 てことで私は、感動した!というよりは、なるほど、とか面白いな、が優勢。
それにしても、今回の映像はどうなんだろう。あんなにアップにするか?NTLiveは劇場に居てる臨場感を感じさせてくれるから好きなんだけれど、今回のはちと、疑問。