空からおたまじゃくしが降ってきた、と言う話がありましたが。
雨の音(♪)を降らせるつもりが、神様の変換ミスで・・・ほら、ちょっと詩人っぽいでしょ。
そんな戯言も喋ってみたライブの帰りの電車で、辺見庸の『ゆで卵』を読む。タイトルに惹かれて借りてきた短編集。表題作を読んだのは6月後半。途中から、あ、これ、地下鉄サリン事件と絡んでるんだと気付く。ちょうど6月末は松本サリン事件があった訳でテレビでは地下鉄事件の時の映像も流れていた。なんだこのタイミングは。
昨日のtakさんの詩の中でゆで卵が孵るかもとか、卵を暖めるとか言う下りがあり、これもちょっと「ゆで卵」と重なる部分。
で、東海道線で戸塚に向かう車中で読んでいたのは、その短編集の中の『タコ』。冒頭部分に「下りで戸塚を過ぎるあたりからは特にそうだ。」と言う文があり、思わず、ええ?っとなってしまう。
そんな帰りの車中での出来事・・・・
えっと、ちょっと深夜の電車内の汚話になるので、苦手な人はここまで!
品川で東海道線に乗り込む。人はいっぱい。あいてるつり革に捕まろうとして、目の前に座っている男性に目が行く。かなりお酒を召したらしく、しんどそうにフラリフラリ。顔色も悪い。これは、やばいなぁ。
立ち位置変更。と言っても、そんなに離れる事は出来なかったのだが。
しばし読書。
すっかり、その男性の存在が頭から消えた頃、後ろでフラリと人の動く気配。あ、ミスター酔っ払い。やおら連結部に立ち、しばし咳き込み・・・・
ウ〜、ゲロッパ!!
派手にゲロッパ!!!
・・・ぎゃあ。かなり、水分が多く、飛沫が足にかかる。ぎゃあ。やばい。パンツはいいが、上に着ている衣装は、妹からのお土産、おニュー。まだまだ被害は広がりそうな気配に、冷たいヤツでごめんねと心の内で思いつつ、逃げる。・・・って、私だけじゃなかったわ。立っていた人が逃げ、座っていた人まで逃げ、・・・そして誰も居なくなった・・・と言うほどではないが、ま、その周辺だけぽっかりと空きが出来る。
出し尽くして落ち着いたのか、男性は元の席に戻ってぐったり。やがて駅に着く。乗り込んできた人は、あら空いてる、と言う感じで、エアポケットを瞬く間に埋めてしまう。逃げ去った人々は、その様子をチラチラとうかがう。
それにしても、連結部って。いや、シートにやっちまうよりは、マシかな。でも、あの連結部のひだひだのところって・・・。
そんなこんなで戸塚に到着。駅のトイレで被害を確認。やれやれ。
くだんの男性は、無事、お家に帰れたのかしら?