今日はインディペンデント。どくさいさんが出はるのよ〜。
と言うことで、INDEPENDENT24トライアル観てきました。15分ひとり芝居5本。
1位通過の
どくさいスイッチ企画さんのひとり芝居は、誰もが楽しめる作品。そこにいる見えない二人(あとでもう一人加わる)がちゃんと見えるのは、やっぱり落語と一人コントで鍛えた腕だよな。見えないその表情が見えてくる。ラストが綺麗に(なんとなく、読めた)ストンと落ち着くところに行くのは、好みが別れるところかもしれませんが。
2位通過の一嶋琉衣さんは
太宰治「貨幣」。百円紙幣の一人語り。新札発行を前にしてのこのチョイスでしょうか。まぁ、太宰ですからねぇ、語りとしての言葉は既に強く確かなものがある。それを奇をてらうことなくまっすぐ演じていた印象。衣装のチョイスが良いな。声が細いのが惜しいか。大工さんの台詞とか、ぽつぽつ出て来る人間の台詞が、惜しいな、と。
ワイルドカードで通過のきたにしてつやさん。最初、いや、そんな無理に一人何役もやらなくてもと思ったけれど、主役がその二人なのかとなったことで、あ、そう言う話か。ここから、主人公二人以外はモブとして見るので、人物切り替えとか演じ分けとか、まぁ、いいか、となってくる。むしろ、勢い大事。舞台狭しと力いっぱい動く姿に好感。
私の中では、どくさいさんときたにしさんが、1・2位でした。
川上君のは、ん~、これは私の感覚なんですが、役者の名前と役名が一緒なのが好きではないのですね。役者は役を演じて欲しいと思ってしまう。自分の物語をもとにしていたとしても、そこは、せめて名前を変えるとかして距離を取って欲しいな、と思うのでした。
私小説や詩なら自分語りOKなんだけれどなぁ。あ、私の中の役者と朗読詩人の切り替えポイントそこだわ、と気付かせてもらいました。
サンコンタンさんのは「ツェねずみ」。いや、もう、
宮沢賢治だと厳しくなってしまいます。ねずみ三部作の中では上演してない作品だけれど、クンねずみをやるに当たって読み込んでる作品だけに、色々疑問。なぜ、この作品をチョイスしたのか。どこを肝として捉えていたのか。どこを面白いと思ってこの作品を選び、カットするところを決めたのか。厳しい言い方をすると、うまく15分に収まることをメインにカットして、一生懸命覚えました、と見えてしまったのでした。