川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

クラシック・ルネサンスと詩人

 第2劇場の本番まであと一ヶ月となった。今回は、クラシック・ルネサンスという企画モノなので、マスコミもしっかり取り上げてくれる。
  
 大阪市の芸術創造館(稽古場とホールがある施設)が主催するクラシック・ルネサンスは、近代戯曲(大正から昭和初期)を現代の演出家の手によって現代に甦らせようという企画で、今回が6回目。毎回、参加演出家達が集まって、勉強会台本選定を行うのだが、今回は参加3団体がそれぞれ2〜3作品を上演するのだが、そのうち一本が同じ作品なのである。

 競作となるのは村山知義氏の『孤児の処置』。
「孤児院の院長は、子供達を精神の無い肉体に育て上げる、という教育方針。しかし息子は精神を注入しようとし…」

 ざっくり言えばそんな話だが、解釈・演出はそれぞれ全く異なる、はず。私が参加する第2劇場は、親に捨てられる「孤児」とは現代における何者か、という解釈から入り、他の2作品とあわせて(2げきは3作品上演)一連の作品に仕上げようともくろむ。

 そしてそして、詩人さん、ここに注目!

 この『孤児の処置』の中には萩原恭次郎氏の詩が出てくるのである。『死刑宣告』の中から「何物もなし 進むのみ」。
「近頃の暗さは格別。近頃の詩人はこう歌います」として、その激しい言葉が紹介される、と言うシーン。さて、各団体どのように表現するのか。第2劇場は、ダンサーチームも入って大騒ぎ、の予定。いやぁ、もう、ワクワクするね。

芸術創造館のサイトhttp://www.art-space.gr.jp/
第2劇場のサイトhttp://www.bekkoame.ne.jp/~hayana/2Geki/
むーの稽古場レポートhttp://blog.goo.ne.jp/cla-rune/