紫陽花の色を愛でる季節。去年の花と今年の花が共存しております。
この季節の花は、もうひとつ。梔子(クチナシ)。昼間より、夜が良いなぁと思います。五月闇の中、ふわっと匂いに誘われ振り返ると、暗がりに白い花が浮かんでいます。ちょうど街灯が少な目ポイントに咲いているのが、憎いねぇ。
で、梔子を見ると、映画のラストシーンが思い浮かぶのですね。すっと男が差し上げる白い花。身を乗り出し、大きく手を振るキャサリン・ヘプバーン。『旅情』。
ふと気になって調べたら、ヒロインは38歳と言う設定だったのね。20代の頃より、今見た方が心に迫るものがあるような気がします。