川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

天王さま

 戸塚で過ごす最後の夏だから、絶対行きたかったのね。
 戸塚の八坂神社のお天王さま。八坂さんなのでね、牛頭天王、つまりは疫病よけ。祇園祭と一緒。だから、天皇さま、ではないです。たまに、表記が皇になっているのがあって、突っ込みたくはなる。
 奇祭とか女装祭りと喧伝されることも多いが、それにはいささか違和感。古くからの祭りの形を残している、だと思う。価値観をひっくり返し、非日常を作り出し、その力で邪を払う。
 行くと、いつもワクワクする。姉さん姿に扮したおっちゃん達が、囃し歌を歌いながらお札をまくのだ。
♪さあ来い子ども、と歌っているが、大人も殺到するのが怖いけど。地元で男だったら、絶対、姉さん姿でお札をまく方にまわりたいわ。
 まずはお詣りして、お札をいただく。赤と緑。これで、まずは安心。
 お札まきは最初は境内で、丸い人垣の中で始まる。大人の隙間をぬって前の方に近付いてき小学生男子数人。どうやら初めて来たらしい。
「そっか〜、お札を取れるといいね」
 と言葉を交わしつつ、ひとりが少し背の高い子にいけずをしてるなぁと感じる。小さい子達が前と言う理屈はいいけど、さりげなく動いて、入る隙をなくしてるよな〜。並べばいいのに。すぐ横に陣取っていたので、少し譲って入れるように誘導。さて、誰か、お札を取れるたかしら。


 麗しい後姿。帯を見るのが楽しい。
 え〜っと、キメ顔?

 お札まきが始まると、そりゃあ、もう、大変です。