三が日を相方の実家で過ごす。年末に降った雪が残っている。屋根から解けた雪が落ち、水路を流れていく音がずーっと聴こえている。透き通った音が心地よい。などと暢気な事が言えるのは、雪の厳しさを知らぬ身だから。雪囲いの風景も、毎年の事ながら、新鮮。除雪して固まった雪は、すでに氷。雪だるまならぬ、氷だるまは、穏やかな日差しを浴びてキラキラしている。
ゆっくりさせていただいて、大阪に戻る。週末から、また、雪が降るそうだ。雪かき、無理をなさいませぬよう…。
引越荷物を整理していたら、10代の頃に書いた詩が出てきた。雪をテーマにしていたそれは、今の私にはかなり気恥ずかしい。こんなのも書いてたのね〜、若かったのね〜。その中の一節。
「真っ白な銀色の中を
透き通った光が流れていく
音を立てて
伝えるのは、まぶしい風
固体、液体、気体
一つの物質の
鮮やかな変化(へんげ)
当たり前の万物の法則は
大いなるこの世の奇跡
それは、確かに目の前に広がる
光が踊る
すべては、ここにある 」
・・・今の私には、書けないな。真っ白な銀色ってあなた・・・。過去を、振り返りすぎるのは良くないが、たまには、自分の足跡を確かめてみるのも悪くない。
で、やっぱり、恥ずかしいのだ。恥ずかしさのあまり、自分ひとりで抱えてられなくって、こんなところに晒してみるのであった。