川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

WOWOWさんよ〜

注意:『タンゴ・冬の終わりに』を録画して、まだ見て居ない人は、気をつけて。ネタばれありですよ〜。







 


 芝居は、生で観るものである。んなこたぁ、わかってる。でも、観れなかったものを放映してくれるのは、ありがたく観させて頂く。だから、あまり文句を言うのも何なのですが…

 カメラワーク、何とかなりませんか?最近、ひどいと思う。そんなにクローズアップばっかりされると芝居の魅力が半減しますよ。クライマックスで壁が崩れるところなんて、ある程度引いてくれないと、いきなり崩れる壁のところアップにされても、どこの何がどうなったのやら。いいシーンのはずが「?」。そして、その後、一瞬姿を現す孔雀。それをアップにしてどないするの?大きな劇場の舞台の奥で、一瞬、幻のように現れ消えるものをアップにしたら、ものすごくおもちゃっぽくて、「???」ではないですか。と言うか、失笑してしまいますよ。生で見ても、あれは際どい演出だろうに。だからこそ、一瞬なのに。あ〜あ。

 もちろん、生とビデオは別物と思っている。生では判らなかったようなところが見えるのがビデオの良さでもあるだろう。でも、あのクライマックスでのアップ続きは、いかんでしょ。わざわざ感動を半減させること無かろうに。群集シーンも、全員の顔を映してあげようと言う心遣いか、やたらアップだ。群集、として見せているシーンなのに…。



 芝居自体は、熱く切なく、かっこ良かったです。いい役者さん達に支えられて、常盤貴子さんも健闘。いや、それより、毬谷友子さんが脇で楽しそ〜に演じているのが、素敵。堤真一さんのやっていた狂気と正気、大人と子供が行ったり来たりするような役を女性が演じるとすれば、毬谷さんだからなぁ、その彼女が、脇であの役。いいなぁ、贅沢だなぁ。