川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

いつかの芝居

 なんだか、日々、日記内容の落差がすごいな。悩んでる日記にネタ日記。自分でびっくりだ。

 どこかで不安とか落ち着かなさを抱え続けて居るのは確か。自分のやるべき事が定まらない。そんな中で、ふっと、二十代の頃にやっていた芝居を思い出したりしている。

 いや、そもそも原発の事があった瞬間に「イフリ〜タ〜!」と言う台詞を思い出していたのだ。

 ・・・何の事か判らんわね。

 私が大阪で所属していたのは第2劇場と言う学生系劇団。大学卒業後もそこで活動していた。笑わせて、笑わせて、その開いた口に薬を放り込む。そんな芝居。座長が原子力工学出身ってこともあったのかなぁ。あの頃は、原発・核を扱った作品が多かった。核3部作とか言ってるのもあったしな。で、上記はそんな芝居の中で出てきた台詞。私が言ったんじゃないけどね。

 「カンデンさん」が三つ羽マークのついたドラム缶背負って現れる話があったり、原発を建てて地価を下げて買い占める話があったり、「濃縮ウ○○」(常に口をふさがれて最後まで喋れない設定)の取引が出てくる話があったり、・・・あ、チャイナシンドロームが出てくるのもあったか。そうそう、三つ羽マークのついたご飯釜(樹脂製)が、いつまでも稽古場の小道具棚にあったなぁ。

 シュールで、笑えて。で、どこまで伝わっていたのだろうね、と思うのだ。あの芝居を見て、人は、どこまで考えただろう。いや、座長はそもそもそんなことは求めてはいなかったか?どうなのだろう。

 今のあの劇団で、そんな芝居をしていた頃を知る人は、もう、少ないんだよな。座長は、いま、どんな風に考えて居るのかなぁ。

 
 ああ、しかし、出来るだけ問題を直接的に語らない、と言うやり方。笑わせて、さりげなく、と言うのは、なんだ、今の私の詩の書き方の一つ。間違いなくあの劇団で培われたもの。と、再認識もする。うむむ。