あ、クリスマス。そうね、クリスマス。
毎年、どこかしらでこの話をしているけれど、クリスマスは本来、キリストさんのお誕生日ではない。冬至のお祭り。だから、宗教を越えて受け入れられるのかな、と思う。
幸福な王子はクリスマスの物語。贈り物を届ける物語。
ふと、一休さんの逸話を思い出す。乞食に衣を与えた一休さん。礼も言わない乞食に「ありがたくないのか?」と問うと乞食が答える。「お前はこれを与える事が出来てありがたくないのか?」と。やられた!と思う一休さん。
贈り物をすることで幸せになる。もしかして、その贈り物は間違っているのかも知れなくても。
ちゃんとお客様に贈り物を出来たかな。相手役さんに贈り物を出来たかな。そんなことを考えながら、明けて行く空を見ていた久しぶりの朝帰り。満員の客席からいただく拍手。共演者の皆さんと共に頭を下げる、ありがとうございました、と言うあのカーテンコールの瞬間が蘇る。今年のクリスマスの最大の贈り物を貰っていたんだな、と思う。
さて、我が家のサンタさんは……昨日は出張先にお泊り(だから、つい、打ち上げ朝までコースにしちゃったのね)。今日も何時に帰宅するのやら。
メリークリスマス!