川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

靴と詩人の娘

 早く家に帰りたいが、今日は皮膚科のあとにもう一つ予定があった。靴の購入。どうしようかと思ったが、目的地のお店は病院の近く。沈んだ気持ちを盛り上げる為にも、よしっ!買いに行こ!

 …お店が見つからない。あれぇ?サイトでこの近くと確認したのだが、んん〜?
 仕方が無いので、こういうときは携帯で検索…ではなくて、公衆電話を探し、タウンページをめくる。どうせアナログ人間。電話(これは携帯で)をして確認。なるほど、この駅の構造を知らない人間には分かりにくいわ。

 目的のお店はクロワッサンの店。パン屋さん靴を売っている!訳ではない。もちろん、雑誌の「クロワッサン」ショップである。買いたい靴は、KISSAの靴。まもなく始まるお仕事用。つまりは上靴である。
 以前、高校で講師をしていたときも、これだった(確か、他にもそういう方が居た)。生徒と同じ、他には使いようがない上靴は使いたくない。と言って、おっさん先生のようなサンダル履きは論外。
 あの、つっかけサンダル履きは何でしょう。だらしないし危ないし。あれ履いてる先生に、「靴の踵を踏むな」とか「正しい服装を」とか言われても説得力無いでしょ。小学生の頃、避難訓練のときに、よっぽど後ろから踏んでやろうかと思っていた。あれでは、何かあったときに生徒を守れないだろうが、と思うのだけどねぇ。
 
 KISSAの靴はかわいくて、しかもゴム底。カツカツとうるさい音がしないし、校内での安全を考えたとき、やはりこれでしょう、と思うわけである。
 とはいえ、全種類が置いてあるわけはなく、狙っていた靴はサイズが無かった。でも、代わりにかわいいの発見。サイズは、おぉ、私のサイズは最後の一足。ラッキー!ウキウキしてきた。よし、気分少々上昇。帰宅の途に着くのであった。

 今回、久しぶりの購入に当たって、売っているお店を探す為にネットで検索。そして知った。このかわいい靴を生み出していた高田喜佐さんが、最近亡くなられたという事。そして、彼女が詩人・高田敏子さんの娘さんであるという事。ひょんな事でいただいた講師仕事。それが無ければ知らないままだったかもしれない事実。巡り会わせって不思議だな。 合掌。