川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

芝居との係わり、人との係わり

 どうやら年齢とともに、アングラ芝居が苦手になってきたらしい。今日、とある芝居を観にいったのだが、どうも、すんなり入り込めなかった。
 本自体は嫌いじゃない。魅力的な役者さんもたくさんいる。それでも、受け付けにくかったのは、声の出し方なんだな。あの、叫びっぱなし状態に、エネルギーを吸い取られてしまう。こちらの喉が共振して痛くなってくる。叫んでいるシーンがもう少し少なければ、大丈夫だったのかな。
 と言って、静かな演劇が好きかと言えば、そうとも限らない。私が好きなのって…、野田芝居でしょ、後藤さん芝居でしょ、青年団でしょ、花組芝居でしょ、それから維新派少年王者舘、あ、黒テントもはずせない。…傾向は、よくわからないな。ま、その時の自分の気持ちに合わせて観なくちゃ駄目って事だな。少なくともアングラ芝居は、自分のテンションとか体力とかがモリモリしている時でないと楽しめないと言うことだ。ちょっと、自分の年齢と言うものについて考えてしまう。

 さて、このお芝居に出演している女優さんのご紹介で、少しの間、高校の非常勤講師をしていたわけだが。観にいくと最前列に演劇部ご一行様。「あ!」と皆して振り返ってくれるのが、かわいい。客席には同じ社会科でお世話になった先生も。
 と言うことで、気になっていたことを聞いてみる。「I先生は戻られましたか?」「あぁ、大丈夫ですよ」…はぁ、さようですか…

 私は、急な病気療養で休まれることのなった方の代理であった。学期途中での代理は、結構きつかった。代わりの講師が来ることがちゃんと生徒に伝わっていなかったり、それなのに紹介も無しにいきなり一人で教室行って授業開始だったり。ま、緊急事態で仕方なかろうと言うところではあったのだが…。
 だからこそ、契約期間の終わりにはそれなりにこっちも気を使った。私が7月の学期末まで担当し、夏休みが明けたら(8月の終わりから)元の先生復活と言う段取り。本当はご本人に直接お会いして引継ぎとか授業はこんな感じだったというお話がしたかったのだが、それも出来なかったので引継ぎノートをつくり、預けてきたのだ。学期末は短縮授業などで、通常とは時間割が異なる。自分の最終日には、お世話になった先生や校長などにご挨拶。
「あ?今日まででしたか?」…把握してないですか?ああそうですか…
「I先生は、休み明けから戻られるんですよね。」「さぁ、大丈夫だと思いますが。」…え〜っと…
 短期間とは言え、担当した生徒達の授業。気になるではないか。また自習続きとかになっていないだろうか、と心配にもなる。契約終わったら、はい、さようなら、で、無関係ですか?

 別にね、お礼がどうのとかではないのだ。せめて一言(ご本人は病み上がりでしんどいとしても、せねて主任とか)、「無事に、戻りました。」という一言があっても良かったんじゃないの?ちょっとね、人と人とのつながり、と言う点で、がっかりなのである。