川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

卒業公演

 文化学院の創造表現科演劇専攻の学生さんの卒業公演を観に行ってきた。長年の友人である阿藤智恵さんの作・演出。彼女が指導していた生徒さんたちが、どんなことをするのか、興味津々。…というよりは、友人である彼女がどんな風に若者たちとの作業に取り組んでいるのだろう、というのが興味のあるところ。

 とりあえず、一瞬、生徒たちと区別のつかないあなたの姿に、微笑んでしまいましたよ。

 若者たちは溌剌としていて、良いなぁ。あの溌剌とした感じが、ちょいと2げきの同年代の若者たちに感じられないな、何でやろ、と言ったことを考える。
 学業と平行しての活動で、しかも、頭で考えることが先走る大学生と、演劇そのものを専攻している、と言う状況の違いかな。
 最大の違いは、やっぱり、卒業公演と言うことか。こいつらとここに立つのはこれが最後だという熱さ。2げきでは、ちょいと難しいか。性懲りもなく芝居を続けているおっちゃん先輩がたくさん居るからなぁ。
 あ、これは、2げきがあかん、と言うとるのではない。2げきが卒業公演ノリになったら、それはちょっと違う気がするし。ただ、世代の異なる人間が、学生と社会人が、互いのコミュニケーションの取り方の違いに思いを致しながら、もうちょい熱くなってもいいんでないの?とは思うわけだ。

 話が逸れたな…。

 台本は、楽しかった。卒業公演らしいノリ、それぞれの生徒さんの素材を生かしたんだろうなぁ。そのどたばたっぷりが、良い。作家として彼女が賞を取った作品と比べて、小劇場くさくて、愛おしい気持ちになるのでした。


 あ〜、あそこ、こうすればいいのに。そこ、演出はこうしたかったんだろうなぁ。と、あれこれ思うのは、2げきの公演を観る時と一緒だな。こんなところまで来て、重箱の隅を見るなよ、私…。