川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

タイミング

 今日は、福井往復。しっかり雪の中。横断歩道の手前にシャベル(あれは、シャベルです!と一応主張しておく関西人)がぶら下げてあり、「愛のひとかきを」と書いてある。信号待ちの間に、公共エリアの雪をちょっとかいておきましょう、と言うことね。雪国だなぁ。

 日帰りで、母(相方の)のお見舞い。向かう途中で父から連絡が入る。
「病室代わる事になったらしい。」
 え?と思いながら父より早く到着。まさに、引越しせんと言うところ。
「あ、間に合ったんですね」
 と看護婦さん。えっと、事態が判ってませんが、この引越しはもしかして・・・
「はい、ホスピスへ移ります。」
 ああ、空いたんですね、良かった、と言いそうになって言葉に詰まる。ホスピスへ、と言う話はもう出ていたこと。でも、それは、はっきりと母の状態を、現実を認識する事でもある。そして、部屋が空いたと言う事は・・・。
 
 いや、もう、あれこれ考えるのはやめよう。母の私物を乗せた台車を押して、ベッドのまま運ばれていく母について行く。病棟の看護婦さんが「元気での〜」と送って下さる。
 病院と繋がっているホスピスは、別世界。どこのリゾート?ゆったり落ち着ける部屋。病室っぽさが無いのは、やはり、良い。窓の外は、植え込みがあって、目にも楽しい。家族が泊まる事も出来る。

 相方に、メール。
「今日、移る事になりました。」
 あぁ、そうだ、部屋の様子を写真に撮っておかないと。ひと通り撮って、さて、と思ったら相方からメール。
「写真、撮っておいてね。」
 阿吽の呼吸です。

 夕方、病院を後にする。横浜へ、戻る。帰着予定は9時過ぎ。相方の帰りと一緒になるだろうか。帰りの列車は判っていると思うし、と、ちょっと期待。戸塚に着くころ、相方からメール。
「5分後に着きます。」
 阿吽の呼吸、かな。改札口で落ち合う。

 帰る道々、引越しの話。
「それにしても、なんであなたは、そうタイミングがいいの?」
 さぁ、何ででしょう。でも、良かった。ちゃんと、どんな所か確かめる事が出来て。遠方に住む次男坊夫婦は、時々、故郷の家族の情報からはぐれるので。

 今、夫婦としてのありようを、家族としてのありようを試されている。そんな気がしています。