川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

芋虫みたいな…春

ochamatsuri2012-04-08


 「なんや?この芋虫みたいなん」



 相方殿ぉ〜、それはあんまりなお言葉です〜。




 ……まったくも〜。それは、蚕豆です。空豆です。ソラマメです。そ〜ら〜ま〜め〜。


 ここ数日、買い物に行くたびに、横目で空豆を見ていたのだ。えんどう以上に、当たりハズレがある。ウキウキ買って、がっくり、と言うこともあるのでね。値段と、顔色と、……ん〜、もうちょい。そんな日が続いていた。
 
 今日の午後は、川沿いの桜並木を堪能してから買い物へと言うスケジュール。
 戸塚は、柏尾川と言う川沿いの桜並木がなかなか見もの。屋台が並び、河原は大お花見宴会場と化すのです。飲みがメインの人、バーベキュー、歌う人、ウクレレ集団、なぜかトランプの若者、駆け回る子供、子供。な〜んか、いいなぁ、と思う。眺めて居るだけで、幸せな気分になる。

 と、今日のお花見散歩は一人。相方は、ハードな一週間(昨日も出勤してたし)だったため、家で休養。なので、さっさと買い物して帰らないとね。

 と言うことで、買い物。スーパーの表の特売エリア。お?「朝市・ソラマメ」の札の元に、ひとパックだけ残っている。時は既に夕方。朝市で出された数量限定品の空豆さんが、なぜか、ひとパックだけ残っている。思わず周りを見回したよ。いいの?ほんまにええの?ふっくらと実の入りが良さそうよ。明らかに、店内で売ってるのより安いよ。まさか、朝市の時間じゃないから値段が上がってるってことないよね。パックには、しっかり値段シールが貼られている。いいんですか〜。私、買っちゃいますよ〜。そんな気分で籠の中へ。ウキウキドキドキ。

 そんな空豆さんを、芋虫言うな〜。

 さて、どうするかなぁ。色良く仕上げるならさっと茹でる。でも、ここはやっぱり、焼き、ですな。莢ごと、魚焼きグリルで。じっくり蒸し焼き。お豆を味わうには、これですなぁ。

 春の味が嬉しい季節。私としては、うすいえんどうの到来が待ち遠しい。毎年、それ程多くは無いが、こっちのスーパーでも和歌山から入荷するので。豆ご飯は、グリーンピースではなく、うすいえんどうでこさえたいのです。


 そうそう、買い物の帰り道、先日の空き地以外に、土筆の群生エリアを発見。毎日通る道沿いなのに、気が付かなかった。思わずカメラを向ける。通りかかった男性がそんな私を見て、自転車を止める。

「へぇ、土筆かぁ。こんな所に」
「この辺に5年も住んでるのに、今日初めて気がつきました」
「いやぁ、僕も知らなかったよ」
「びっくりですね」
「しかも、多いなぁ」
「おしたしにでもします?」
「あはは」

 不安になること、胸がざわつく事もあるけれど、春は、同じ物を見て見知らぬ人と微笑みあえる季節、でもあるのかな。