古文を関西弁で読もうとすると、えらく大変であると実感した私です。
水曜日は、千賀さんの所へ。10月の『平家物語』公演に向けての稽古。「祇王」のところを詠んでおりました。あ、原文です。清盛に気に入られた祇王をうらやむ都の人々の言葉が出てきます。
「そこ、むーさん詠んでみて。あなた、関西弁で詠んでみなさいよ」…む、無茶振り?…いや、千賀さんも関西出身で、確かに、そこをほんのり関西風味のイントネーションで詠んでらっしゃったのですが…ええ〜。
大阪で通っていた「名作を読む」と言う朗読教室で源氏物語をやったときにも、そういえば、これってイントネーションはどうなんでしょうね、と言う話は出たことがあったけど。
おろおろしながら詠みはじめる。
駄目、でした。なんか、よく判んないイントネーションになっちゃいました。北摂の新興住宅地育ちだから、かなぁ。ベタに関西弁ではなかったのだよ私は。ライブでは意図的に関西弁と共通語を混ぜて使うけど、あれは、あくまで自分の言葉の部分だからねぇ。人の文。ましてや古文ですよ。
「あなめでたの祇王御前の幸いや。同じ遊女とならば、誰もみな、あのようでこそありたけれ。いかさま是は、祇といふ文字を名について、かくはめでたきやらむ。いざ我等もついてみむ」
だ、誰かっ、お手本お願いっ!