川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

お札まき

ochamatsuri2013-07-14

 「お札まき」を、「おさつまき」と読むか「おふだまき」と読むかと言う問題は、解決策が見つかりません。

 と言う事で、今日はお札まき。
 戸塚の八坂神社のお祭りです。屋台の数が半端無い。でも、私の目当ては夕方からのお札まき。氏子のおっちゃんがあねさん姿で歌いながらお札をまきます。日曜日と重なって、人出がすごいだろうなぁ。お札を取るのは至難の技かもと思いつつ、出掛ける準備。
 
 家を出る頃からぽつぽつと雨が降りはじめ、これはどうなるのかなぁと思いながら八坂神社へ。まずは、お参り。この段階でかなり並ぶのですな。で、お参りをすると、お札がいただけます。
 ……しかし、去年もそうだったが、配ってくれるのは氏子のおっちゃんおばちゃん。賽銭箱の奥にどんと座って……いや、いいんだけどね。せめて、法被かなんか着て欲しい。ほんと、普段着でそのまま家から来てやってますって感じで、有り難味が感じられない。せっかくのお祭り、ハレとケの区別は欲しいのですが……
 去年より出掛けるのが遅かったため、境内の広場は既に人でいっぱい。幸い、雨は小休止。おっちゃん扮するあねさん達がやってきます。お札まきの人達はまず、この広場で人々に取り囲まれた中で囃子歌を歌い踊りながら輪になって歩きます。何度か「ここらでまこか」「まだまかぬ」と言うのが繰り返され、やがて、来るぞ!となると、人垣がぎゅっと縮まり、お札が空に舞い上がり……

 阿鼻叫喚とは言わぬが、かなり恐ろしい事になります。

 もう、ね、土日が重なると恐ろしいわ。子供泣いてるし。なんか、最初のお札まきぐらい、子供だけでとかにしてやれんもんだろうか。
 お天気と人の多さを考慮したのか、境内でのお札まきは少な目に終了。あねさんたちは人垣をかき分け、街へ出て行きます。これを追って、人波も外へ。狭い石段が込み合ってるのはかなり怖いので、境内でしばし待つ事に。見れば、泣いている子供の姿がちらほら。あ〜、怖かったよね。大人の私でも、恐怖を感じたもの。……って、お化粧したおっちゃんが怖くて泣いてる子も居るな(笑)。

 と言う事で、予想通り、お札は獲得ならず。いや、だからこそ、先にお参りしてお札を確保したわけですよ。 まかれるお札を狙うのは、お祭りが平日の時だな、と思います。怪我はしたくないです。
 ちょっと落ち着いたところで神社を出て、さて、あねさん達はどこだ?おお〜、いたいた。ちょうど道の反対側に人波を発見。おお〜、お札が舞っている舞っている。そう、街の中を巡りながら、そこここで、お札まきが行われるのです。遠目で楽しんで、あとは立ちならぶ屋台を覗きながらお散歩。どこもかしこも人だらけでございました。 今年は、濃いめの色合いの浴衣が流行りなのかな?うん、私はこの方が好きだな。一時流行った浴衣ドレスは、小さい子用に落ち着いた様子。ふむふむ。

 お祭りを楽しんで、さて、晩御飯。「お寿司にするか」と相方。たまに二人で行くお寿司屋さんへ。お、鱧がありますか。ん、鱧の天ぷらもあるぞ。美味しくいただきました。ご馳走様でした。

 人込みの中で、今年は写真を撮れる事はあまり期待せずに行きました。それでも、ちょいちょい、合間を狙って……ちょいとピンボケだけど、舞い上がるお札。赤い渋団扇で扇いでいます。

 囃子歌の一部紹介。ん〜、ネットだと安全圏な歌詞しか拾えないのよね。実際は、当然?ながら、もっと猥雑なのが入ってます。「蜂にち○ち○刺された」とか、ね。

 さあ来い子供
 天王様は
 泣く子が嫌い
 喧嘩も嫌い
 囃すのが大好きで 
 ワイワイと囃せ
 囃した者には
 お札を授けるぞ
 ありがたいお札
 授かった者には
 病も逃げる
 コロリも除ける
 ワイワイ囃せ
 赤青黄色
 いろいろ混ぜて
 油断をすると
 お札を拾えぬぞ

 と言う事で、夏の厄除け神事終了。関西では祇園祭。疫病除け、と言う意味では、同じ根っこを持つお祭りだよね(八坂神社ですから)。